2005年08月

2005年08月31日

シネアドプラネタリウム@品川プリンスシネマ

先日公開されたばかりの『容疑者 室井慎次』を見た。映画館は品川プリンスシネマ・シアター8(一般館)。レイトショー割引で1200円だった(お得)。

この映画は、『踊る大捜査線』ファンや室井(柳葉敏郎)ファンはきっと見るだろうが、個人的には特段のファンでない方にもおすすめできるエンターテイメントだ。

上映前のコマーシャル・予告編の時間にちょっぴりお得な出来事があった。
事前に知らなかったのだが、「シネアドプラネタリウム」という企画で、映画館がプラネタリウムになったのだ!

この秋からネスカフェ ゴールドブレンド「違いを楽しむ人」の新シリーズとして、『満天のプラネタリウム』篇のTVCFがスタートするそうだ。この中でプラネタリウムクリエーター大平貴之さんが登場する。このCMに合わせて、映画館に、スクリーンだけでなく、壁面・天井を含めて、星空が映し出されるのだ。


大平さんが開発された「メガスターII」という移動式の高性能プラネタリウムが使用されている。大平さんは最近話題の人のようで、プラネタリウムの開発話を、「プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星」という本に書かれているそうだ。

大平さんのホームページ「メガスターホームページ



品川プリンスシネマでは8/27(土)〜9/9(金)の開催とのことだが、他の映画館でも実施されるらしい。
詳しい情報は以下のブログなどでご覧頂きたい。

Michi-kusaメガスターの大平貴之氏、ネスカフェのCMに登場



<参考情報>
品川プリンスシネマ「シネアドプラネタリウム

2005年08月30日

くう -炭火焼と溶岩石料理ダイニング- @新宿住友ビル50F4

くう去る8月28日(日)に、炭火キュイジーヌ くうというお店に行った。新宿住友ビル50Fにあるこの店は、夜景がとてもきれいだ。写真は携帯で撮ったもので見にくいかと思うが、ビルから南東方面で、左上に東京タワーがある。

新宿住友ビルは、都庁の隣の建物で、現在でもかなり高い部類に入るビルだ。最近また次々と高層ビルが建っているので変わっているとは思うが、「日本・超高層ビル・ランキング」というサイトでは18位(52F・210m)ということだ。1974年竣工で、お隣の新宿三井ビル(11位・55F・225m)と同じ竣工年だ。

店の運営はAlphaxex(有限会社アルファゼックス)という会社のようだ。

ビルは確かに少し古い感じを受けるが、内装などは当然新しく、雰囲気はとても良い。但し、料理や飲み物が出てくるのが遅い。行ったのが日曜日だったこともありたまたまかと思っていたが、♪♪shizuka日記♪♪というブログでも同じことが言われているので、オペレーションがあまり良くないのだろう。

それでも、夜景と味を考えると価格もリーズナブルで、おすすめできる。


<参考情報>
ぐるなび−炭火キュイジーヌ くう
http://r.gnavi.co.jp/g348509/

2005年08月29日

差別化された高校経営 −都立新宿山吹高校と廃校される定時制都立高校

小坂雄二さんのブログ「CSチャレンジ・サポート日記」で、高校経営の差別化戦略について触れられていた。

東京都立新宿山吹高等学校という高校がある。私自身、高校中退後の進路を考えていた時に、選択肢として検討したこともある面白い学校だ。この学校のことを思い出したので、すこし調べてみた。


山吹高校は単位制・無学年制の定時制課程(普通科・情報化)・通信制課程の高校として大変有名な学校。あまり詳しく知らないが、定通独立校というタイプらしい。極めて自由な校風を持つとのことだ。
本当の「自由」の意味を重くかみしめられる生徒も多くいるのだろう。

入試の志願倍率はかなり高いようで、経営成功例と言えよう。http://home.catv.ne.jp/dd/tkanazak/kiji53.2.htmによると過去は退学率も高かったようだが(92年度33%・94年度23%)、今東京都教育委員会のホームページ統計調査を見ると、平成04年度(定時制・普通科・単位制)で6.2%になっている。この部分の改善も進んだと見ることができる。


但し、教育は公的側面を持っている。
差別化されて強みを発揮できる学校だけ残せばいいかというと、そうでもないと思う。自分がマイノリティの立場にいたからこそ、その思いは強い。
居所の近所に、定時制併設の八潮高校がある。東京都では05年度の新入生募集を停止した。新しいタイプの高校も大事だが、本当に今までのタイプの定時制高校は必要ないのか。


大きな政府か小さな政府かという議論が盛んだが、納税者が必要と思い納得する項目にはきちんと支出することが大切だ。
私は、自分の納める税金が、ここに使われていいと思っている。


<参考情報>
東京都立新宿山吹高等学校
新宿山吹Q&A
はてなダイアリー−新宿山吹高校とは
『ウィキペディア(Wikipedia)』東京都立新宿山吹高等学校
『SYCRC Wiki』新宿山吹高校の校風
東京弁護士会「都立定時制高校の廃校による募集停止措置についての意見書」
シリーズ 県立高校統廃合計画を斬る
都立八潮高校ホームページ

2005年08月28日

稲吹会の2005年の暑気払い@源兵衛

稲吹会2005年暑気払昨日8月27日(土)に稲吹会の2005年暑気払いに行ってきた。会場は、定番の源兵衛(西早稲田)

早稲田大学応援部吹奏楽団の昭和50年前後卒業のOBが、10人ほど集まった。(私は平成も二桁台の卒業だが。)
卒業から30年ほども経っても、前後の代を含めた交流が続いていることは素晴らしいことだと思う。メンバーの中では、卒業30周年の旅行も企画されているそうだ。


ただ、メンバーが固定化され、発展性のない状況に陥っているようにも感じる。何しろ若いメンバーは私だけなのだから。

年代間の断絶、異質なものを受け入れない排他性。
この根底には、もしかすると団塊の世代前後の層が持つ特徴があるかもしれない。

これはどこの稲門会も抱えている問題だろう。
昔話だけでなく、近況や未来のことを話し合える関係と環境と仕組みをつくっていきたい。
だからこそあの頃は輝いていたのだから。


※プライバシー保護のため、画像にはぼかし処理をしています。

2005年08月27日

【書評】ひとつ上のプレゼン。3

ひとつ上のプレゼン。
4844320807
眞木 準
(インプレス 2005-03-03)
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by G-Tools
【評価】広告業界のプレゼンに興味が深い人なら楽しめるか


【概要】
編者を含め19人のクリエイターの「プレゼン」論を集めた本。

ビジネスプレゼンテーションというよりは、広告業界特有の「プレゼン」に焦点が当たっている。「プレゼンテーション」自体がもともとは広告業界用語だということだが、本書には広告業界のマーケティング担当者のプレゼンさえもほとんど対象に含まれていない。

執筆者たちの肩書きはおおよそ以下の通り。
クリエイティブ・ディレクター、コピーライター、CMプランナー、アートディレクター、建築家、服飾デザイナー。

各執筆者の文章と実例をいい意味で寄せ集めて構成しただけの本だ。一応、プレゼンの「自分」、プレゼンの「相手」、プレゼンの「言語」、プレゼンの「関係」、プレゼンの「演出」と章立てはされているが、これも便宜的なものにすぎない。だから各クリエイターの生の考えがそのまま入ってくる。


【コメント】
場面が業界でのプレゼンに集中しているという点と、見解が集約されていない点を考慮すると、広告業界の人向けの本であると言ってよいと思う。

読者から見れば、当然執筆者間で見解が異なっている点があることが分かる(これは読者特権だ)が、この違いが何に起因するのか考えることも、業界に関わりの深い人であれば面白いだろう。

また以下のような点は、各執筆者にほとんど共通した見解だ。業界の人であればおそらく大きくうなずく主張なのだろう。
・パワーポイントは使わない
・企画書は1枚〜多くても数枚
・競合プレゼンには否定的


しかし一方で、ビジネスプレゼンテーションに活用できるかという観点では、共通点や使える点も勿論あるが、相違点の方が目についてしまった。パワーポイントを駆使したプレゼン、一定の厚みのある報告書、コンペで勝つプロポーザル(提案書)。こうしたものを期待するビジネスパーソンには本書は必ずしも適切でないと言わざるを得ない。

私が得られたビジネスプレゼンへの視点を参考に付記すると、例えば以下のような点だ。
・プレゼンは、一緒に仕事をする仲間を見つける場
・プレゼンの場では、「解決すべき問題の本質をわかっている」と感じさせる訴えかけが必要
・広告というのは、商品を売ることが目的。いい作品をつくりたいと思うのと、売れてほしいと思うのとでは違う
・相手を説得してはいけない。それよりも「共感」してもらったほうがいい


本書の中で、電通の中村禎氏が、2003年に阪神の星野監督(当時)の個人広告について言及している。優勝インタビューの第一声、「あ〜しんどかった」は広告として計画されたコピーだったということだ。星野氏の戦略性と広告コピーの力を感じさせるエピソードだ。

<参考>
さるさる日記−勝谷誠彦の××な日々。 2003年09月16日
タカの目(第146回) 2003年09月16日


それとどうでもいいことだが、書名の「モーニング娘。」「プロ論。」のような句点が、ちょっと気になる。

2005年08月26日

「学び」を共有することで、学びを深め、学びの幅を広げる

8月21日(日)に、月に1回の定例の研究会に行ってきた。前回7月24日には私も発表をさせて頂いた研究会だ。

今回は大きく2つのテーマの発表を聞くことができた。

一つ目は、物流関係のコンサルティング事例&報告書紹介を2件。外資系コンサルティング会社の在庫削減・システム導入プロジェクトと物流現場改善の案件である。
私は、手法やスタンスなどについてはコンサルタントとして共通するものを感じた。そして特に報告書をほとんどWholeで見せて頂いたことが参考になった。

二つ目は、製造業での実務補習の報告で、生産能力の飛躍的な向上するための生産体制の実現に集中した提案内容で、着眼点も現実性も素晴らしいものだった。

いずれも、当然秘密に属する部分は守られていたが、紹介頂いた内容は不足なく、十分なお土産を頂いたと思った。


この研究会は、しかし、まだ得られることがある。

研究会終了後に、私も含め参加した人が、感想をメーリングリストに流す。このことによって、それぞれの「学び」を共有することができる。

「こんな見方・聞き方があったのか」「この人はこの部分に発見を見出したのか」など、さらに驚いたり感心したりすることも多い。「学び」を共有することで、学びをさらに深め、学びの幅をさらに広げることができているのだ。

本当にありがたい研究会である。


個人的には今回、若く意欲のある診断士の方にお会いできた(といっても同学年ですが…)のが嬉しかった。

2005年08月25日

中小企業診断協会東京支部中央支会青年部のグループリーダーと打ち合わせ

ブログ「プロコン堅太のコンサル養成塾」で城北支会の青年部結成が紹介されているが、私は去る22日に中小企業診断協会東京支部中央支会青年部のグループリーダーと打ち合わせを行った。

中央支会のミッションは、(1)社会及び中小企業発展のために尽力すること、(2)会員相互の連携・親睦、会員が支援するクライアントをも含めた満足度向上である。そして、今年度の事業方針には、「プロ意識を持った行動をする」や「診断士活動領域の一層の拡大」が含まれている。

この中で青年部は、青年・若手診断士が支会活動に参加するきっかけの場づくりのお手伝いをすることを使命としている。さらに私の所属するグループでは、支会員にメリットを提供する企画を担当している。

今企画しているのはシンプルに講演会・セミナーだが、これら上位の方針と目標に適った企画を実行することで、青年部のみならず中央支会の総合的なプレゼンスの向上が実現すると考えている。

まだオーソライズされたものではないが、企画の中で私たちが目指すのは「HealingからCheeringへ」というコンセプトで、会員やその周辺の人たちを鼓舞することである。

前回の打ち合わせは7月16日だったが、今回の打ち合わせから、本格的な準備作業が加速することになる。今から企画が成功した未来が楽しみだ。


私は今後、城北支会の青年部の皆様とも、是非コラボレーションしていきたいと思っている。

2005年08月24日

早稲田大学浜松演奏会@アクトシティ浜松

浜松アンコール去る8月14日(日)に浜松のアクトシティ浜松の中ホールで早稲田大学浜松演奏会が開催された。

いつも通りまずホールについて触れるが、私にとってこの箱は吹奏楽世界大会ワスベ(WASBE:World Association for Symphonic Bands and Ensembles)が開催されたホールという印象である。1995年にアジアで初めてWASBEが開催されたのである。中ホールは1030人収容で、このような小さな演奏会には適したサイズだ。


この演奏会は、早稲田大学遠州稲門会の主催で、今年で3回目の開催になる。かつては早稲田大学遠州人会が行っていたが、途絶えており遠州稲門会が復活させたのだという。私がこの演奏会に行くのは昨年に引き続き2回目だ。昨年は応援部の夏合宿(10泊11日!)が近くで行われていたので陣中見舞いついでに行ったが、今年は仕事関連の用事と絡めての浜松行きとなった。

浜松デモスト開演前には遠鉄の駅前広場でいわゆる応援部デモスト(デモンストレーション)が行われ、開演第1部が校歌・応援歌紹介ステージ、第2部がメインイベントの吹奏楽ステージという構成だ。曲目は、コンクールの課題曲と自由曲のほか、A列車で行こうやサザンオールスターズ・メドレーなど馴染みのある曲だった。

演奏内容は、まだまだ課題の残るものだったが、遠州の方々には早稲田大学を感じたり思い出して頂く機会になったと思うし、部員にとっても貴重な「本番」の舞台だったと思う。

2005年08月23日

【書評】ファシリテーションの技術 「社員の意識」を変える協働促進マネジメント4

【評価】
図解を含め非常に読みやすいテキスト

【概要】
問題解決ファシリテーター」の著書が、企業改革活動にテーマを絞ってファシリテーションの基本的技術を解説したテキスト。解説されている技術の基本的な内容は前著を共通だが、ビジネスシーンに限定されているためビジネスパーソンにはより読みやすくなっている。また前著よりも表現が平易になっている印象を受ける。

本書ではファシリテーションについてp.43でフラン・リース著『ファシリテーター型リーダーの時代』(プレジデント社)を引用し、「中立的な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出しながら、そのチームの成果が最大となるように支援する」ことだと定義している。

ファシリテーションによる問題解決を、(1)プロセス・デザイン、(2)プロセス・マネジメント、(3)コンフリクト・マネジメントという3つのスキルに展開し、(a)ワークショップ技法、(b)グラフィック技法という大きく2つのツールを紹介している点は前著と共通だ。但し、p.47の図解「問題解決とファシリテーションのスキル」は分かりやすく進化している。

前著との大きな違いは、その後の解説本文の章立てで、以下の4つの視点で捉え直し、整理・解説している。
(1)チームのモチベーションを高める【共感を生み出す技術
(2)メンバーの意思疎通を支援する【意思を伝える技術
(3)議論を活性化させる【構造化の技術
(4)意見の対立を解消させる【コンフリクト解消の技術


【コメント】
前著との比較で言うと、本書が技術志向で、前著は手順に重点が置かれているという印象がある。どちらかを選ぶならば、テクニックに興味が深い人は本書、プロセス重視の人は前著を読むと良いだろう。

この本は、図解と地の文のレイアウトが優れており、非常に読みやすいつくりになっている。図解だけ見ていても勉強になるくらいだ。PHPビジネス選書らしい、読みやすく親しみやすい本に仕上がっている。図解が好きな人は本書、文章の方が頭に入りやすい人は前著が適すると思う。

私は、場面とツールが整理されたチャートが多く掲載されている点で本書を高く評価したい。ファシリテーション技術を頭の中で整理するのに役立った。

2005年08月22日

【書評】問題解決ファシリテーター―「ファシリテーション能力」養成講座 Best solution4

【評価】
ファシリテーションについての本格的解説書

【概要】
本書は「経営企画スタッフの大きな勘違い」という刺激的なパラグラフから始まる。多くの人が経営企画スタッフの仕事を、トップの影武者として組織を動かす参謀だと勘違いしているが、本来の姿は組織の潜在力を引き出し問題解決を促進することだというのが著者の主張である。

本書ではファシリテーションの定義を他書や著名人の発言に依っているが、やや乱暴に要約すると「自律分散協調型(ネットワーク型)組織での協働・創造と組織活力最大発揮のための技術」とでもなろう。


著者は、ファシリテーションを構成するスキルを、
(1)プロセス・デザイン:チームの力を問題解決に結集させる
(2)プロセス・マネジメント:コミュニケーションを組み立てる
(3)コンフリクト・マネジメント:対立を解消して創造性を引き出す
という3つに定義している。

そしてファシリテーションを支援するツールとして、
(1)ワークショップ:創造的な問題解決と学習を生み出す
(2)ファシリテーション・グラフィック:議論をビジュアルに整理する
の2つを紹介している。

よく構成された体系的な教科書になっている。


【コメント】
本書は同様のファシリテーション解説書の中では先駆け的存在であり、また良質な本格的テキストである。同じ著者の「ファシリテーションの技術(PHPビジネス選書)」や「ファシリテーション入門(日経文庫)」に比べて言い回しなどが硬いところがあるが、ビジネス書を読み慣れた人にはかえって読みやすい面もあると思う。

一部まちづくりでのファシリテーションについての記述も含まれているが、基本的にはビジネスにおける問題解決でのファシリテーションに焦点を当てている。

個人的には特にファシリテーション・グラフィックについてp.183〜185で基本から理想型までの例が示されていて、目指す姿を具体的にイメージすることができた。
また、他書の引用や参照が多くあるが、本書をきっかけに勉強を広げるのに役に立つと思う。

本書では、[エクササイズと解説]というスタイルが取り入れられているが、特段優れた問題演習という訳ではなく、地の文にQ&A形式での説明が含まれていると捉えた方が良いだろうことを添えておく。

2005年08月21日

「80分間の真実」の凄いところ

先ほど記事を載せた【書評】中小企業診断士2次試験「80分間の真実」―合格者15名の再現答案とその思考プロセスについて、少し書評以外で補足したい。

この本は、平成16年度の中小企業診断士2次試験に合格したばかりのメンバーによって書かれたものだ。そのグループ名が「診断士ネットワークゴールデンサミット(SNGS)」。メンバーには何人も存じ上げている方がいらっしゃる。

ただ、知人だからといって実際に読まずに書評を書いたり、評価を甘くしたりはしていない。今年の受験生に役に立つように、急いで書評を書いた。ので、少し荒いところもあるかもしれないがお許し頂き、是非活用して頂きたいと思う。

8月8日の「私の受験勉強法 〜参考書・問題集の使い方〜」の記事でも紹介したように、複数の参考書を活用する勉強法を私は推奨している。この中の一冊に加えるのに十分価値のある本だと思う。


個人的に凄いと思っているところは以下の3点だ。
(1)書評でも書いたように、単純かつ斬新な発想で、受験生の知りたいこと・ニーズに応えている内容
(2)合格したばかりのメンバーが、いきなり執筆したという新鮮さ
(3)「あとがき」の後の「プロジェクトの軌跡」にあるように、本格立ち上げから1ヶ月少々で共同執筆書の原稿が集まっている熱気

このパワーには、私も学ばなければならないと思った。

【書評】中小企業診断士2次試験「80分間の真実」―合格者15名の再現答案とその思考プロセス4


【評価】
合格レベルを知り現実的な学習に向かうことができる

【概要】
本書は以下の4章で構成されている。
(1)データで探る合格者のコンピテンシー
(2)解答ランキング
(3)これが「合格」レベルの答案だ!
(4)筆記試験に合格したら

(1)データで探る合格者のコンピテンシーでは、サンプル数は平成16年度合格者の1割程度でアンケートを実施し、合格のための回答行動を分析している。合格者の特性が分かるだけでなく、不合格時との比較もあるので、自分の回答スタイルを分析し、見直すのに適している。

(2)解答ランキングでは、合格者が実際どのような回答をしたのかが、まとめられている。これを見ると合格者でも完璧な回答をできている人は少なく、ほとんどの合格者が正解できなかった問題さえあることが分かる。

(3)これが「合格」レベルの答案だ!が本書のメインコンテンツ。合格者15人の再現答案が、200ページ以上にわたって掲載されている。「模範解答」ではなく、現実的な目指すべきレベルを知ることができる。

(4)筆記試験に合格したらは、2次試験合格のモチベーション向上を意図したものだろう。口述試験・実務補修・合格後のことや執筆者たちからの応援メッセージが掲載されている。


【コメント】
本書は、恐らく今までなかったコンセプトの参考書だ。とにかく合格者の「実際の」回答を延々と載せてしまおうという発想は、単純かつ斬新だ。

模範解答は、理想的な回答として参考になるが、限られた回答時間の中で到達するにはどうしてもレベルが高すぎる。また、仲間内だけでの回答の見せ合いでは、合格レベルに達しているかどうかが分からず、十分な評価ができない。
これに対して、どのレベルに達すれば合格できるのかを知ることができれば、現実的な目標設定に役に立つだろう。本書はこのニーズに応えてくれる。

私は、短いが内容のある第1章と、メインコンテンツの第3章が特に役に立つ内容だと思った。


本書の使い方で留意事項を挙げるとしたら以下の2点だ。

(1)模範解答を別途用意すること
本書の中では、問題と再現答案は示されているが模範解答は示されていない。受験指導校からや書籍などで別途模範解答を用意しておかないと、道に迷ってしまう可能性がある。

(2)読み物として活用すること
本書は、何度も見たり解いたりして使う本ではない。解答ではないため、勉強にはならない回答もあるのだ。一気に15人分の回答を読むのも大変だ。息抜き代わりに読み物として活用することで、本書の効用を最大享受できるだろう。

2005年08月20日

the CRAZY ANGEL COMPANY 公演 "DEPARTURE"

シアターX今日はクレイジーエンジェルカンパニーの公演に行ってきた。会場は東京両国のシアターX(カイ)
掛け値なしに素晴らしかったと思う。率直に言って、感動した。
決して楽器がプロのように上手いとか、ダンスが玄人だとかではないカンパニーだが、ストーリーと演出で物凄く良いステージだった。
明日も公演があるそうだ(13時からと17時から)。チケットの残りの有無は確認していないが、時間が合う人には是非すすめたい。

ここからは少し落ち着いて書くことにする。
技術的にというかルーツというか、ステージの基本になっているのは、学生吹奏楽でよく見るステージマーチングショウ(ドリル)だ。これにミュージカルの要素やブラスト!的パフォーマンスの要素が一体になったステージ。あえて言葉にするとこんな感じか。

どうして私たちはノンプロの公演を見に聴きに行くのか。自分ができないでいる踏み出せないでいる活動をしている人を応援することで、自分の思いを託し、一生懸命になっている自分自身を励ましているのかもしれない。
だから僥倖にして素晴らしい公演に出会うと、自分のことのように嬉しくなるんだ。

マツイ、マツイ、
と叫びながら、
きっと私たちは、
自分を励ましていた。
(コマツ:株式会社小松製作所)

<参考情報>
KOMATSUプレスリリース 2003年05月01日
コマツ、イメージキャラクターに、NYヤンキースの松井秀喜選手を起用

2005年08月19日

井上道義&新日本フィル@ミューザ川崎

フェスタ サマーミューザKAWASAKI2005は終了したが、その楽日前の8月7日(日)に井上道義指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団の「川崎の"自然"にちなんだコンサート」と銘打った演奏会に行ってきた。会場は、7月31日の東京フィルに引き続き、ミューザ川崎

新日本フィルは私にとって馴染みの深いオーケストラだ。大学生の時、部のパートトレーナー(楽器ごとの先生)やセクショントレーナー(楽器群の指導をする先生)を何人かの方にお願いしており、自分も指導を受けた。
ミューザ川崎は東京交響楽団のフランチャイズだが、新日本フィルのフランチャイズはすみだトリフォニーホールで、定期演奏会には何度も足を運んでいる。


今回のプログラムは、スメタナ「モルダウ」とドビュッシー「海」。正式プログラム前のお楽しみやアンコールを入れても70分ほどの時間という点が売りのお手軽演奏会だった。
そして本公演のチケットを持った人は公開リハーサルに入ることができるという企画付きだ。
先日のドボ8はトランペットで演奏に参加したことがあるが、今回の「海」はファゴットで演奏に参加したことがあり、興味を持って聴いた


演奏会自体は、井上のキャラクターが引っ張ったという感じの内容だったと思う。よくオーケストラを聴く人は好まないかもしれないが、70分という短い時間でオーケストラの聴衆の裾野を広げようという企画趣旨には合ったつくりだったと思う。

ただ、2時間のコンサートに慣れた身では、やはり70分は短いと感じた。70分だとわざわざ出掛けるにはちょっと、という気分になる。「仕事帰りにも寄れる」という趣旨とは思うが、一長一短があることがよく分かってしまった。


こうした中で、一番面白く、楽しんだのは公開リハーサルだ。本番前の音楽づくりを見ることができて面白かった。
リハーサルのためにリハをしたのではないかと思うようなスムーズな進行だったし、井上がオーディエンスを意識して楽しませてくれたという面はあるが、観客は皆楽しんでいたように思う。
70分の本番だけでは食い足りない人に、このリハーサルをセットにすることで、かなり引き付けることができたのではないかと思う。


個人的には、オーケストラをあまり聴かない人とよく聴く人という両ターゲットをうまく取り込んだよい企画だったと思う。

2005年08月17日

「桔梗」 〜祖母が遺したもの〜

桔梗
雨上り庭の芝生に映えて咲く一輪の桔梗はむらさきの濃し
1000首を超える歌を詠んだ祖母が、その中から500余首を選んで出版した歌集。
この本を贈られた人を中心に、今でも弔問客が絶えないとのことだ。本当に素晴らしい人だったと思うし、訪れてくれる人にはありがたく思う。

眞夜中の激しき電話に目覚めたり「男子誕生」の知らせをば受く

一夜明け娘よりの電話に驚けり親子健かな様子知らせて

いまだ見ぬ初孫ひと目と思へども面会出来る時を待ちゐる

湯舟の湯こぼれんばかり初孫が手足のばして百面相す

育児法その初孫に途惑ひつつ狭きマンションに長き二十日間

片言を十ほど覚えし孫にして大人に交はり賑ふ夕餉

一と月に覚えしダンス数々を孫が踊れば大人ら歌ふ

名にし負ふ百日咳に苦しむか孫娘の咳に夜毎目覚めぬ

じっちゃんと孫の覚えし片言が会社の帰り呼びつつ待てり

話すこと上手になりしが我がことのみいひつつぞ切る孫の電話は

親の許離れ来りし孫なれば氣づかいながら明けし一夜か

「ばあば」はと呼ぶ声聞こえ孫と娘が公園帰りのみだれし靴音

娘になれ孫は早々目覚めをりそのかん高き歌声きこゆ

一日々々上手になりし孫の話に思はずつられて家族ら笑う

雪降ればこまめに動く孫にして我が買いやりし長靴をはく

長兄が雪をトラックに乗せ来れば孫ははしゃぎて雪ダルマ作る


この本を開けば、情景が鮮やかに浮かぶ。本当によいものを遺してくれたと思う。

2005年08月16日

敗戦の日に思う

昨日8月15日は終戦の日であった。
昨日の記事では、「おじいちゃん戦争のことを教えて―孫娘からの質問状」を紹介させてもらった。この日に読むに相応しい本だと思う。


書評では書けなかった個人的な思いを少し記す。

日本で教えられる歴史が偏り、硬直化しがちで、多様な視点に欠けていたのは、政権が固定的であったことも理由として挙げられるのではないかと思う。良い意味での批判的見方の欠如が、公式歴史観の稚拙さの背景にあったのではないだろうか。

小坂雄二さんが広島の原爆投下に関連して書いていらっしゃるブログでも同じことが書いてあったが、この本の中でも平和記念公園の原爆慰霊碑の銘文への疑問が記されている。さらに「これでは歴史に学ぶことはできない」と喝破している。

著者は戦後20歳のときの女性との出会いが、自分のルネッサンスだったと率直に告白している。戦後を生きる力を得て、そこを基点に、新しい人生が始まったのだと。
このようなことを言える著者は、本当に素敵な方だと思う。

陸軍士官学校で教わったことに「慎独」ということがあるそうだ。私は本書を読んだときに、全体の流れの中では位置付けは決して大きくない、この言葉に強くひかれた。そしてそれからというもの、士官学校に及ぶべくもないが、この「慎独」を念頭に置いてきた。今も大事に思う言葉だ。


著者は私の祖母と同時代を生きてきた人である。
祖母は、短歌・書・水墨画に精力を傾けていた。私から祖母への、物心ついてからの最初の、そして最後となったお願い事は、この「慎独」を書に書いてもらうことだった。本当に感謝している。ありがとう。

2005年08月15日

【書評】おじいちゃん戦争のことを教えて―孫娘からの質問状5

おじいちゃん戦争のことを教えて―孫娘からの質問状
【評価】
日本の近現代史について考えるきっかけに

【概要】
アサヒビールの副社長を務めた著者が、アメリカで学んでいる娘からの質問に答える形で、太平洋戦争や戦後日本、天皇制などについての史観を記した一冊。
また本書の中では、この時代を生きた若者としての当時の心情も率直に語られている。
イギリスによる清への侵略行為やアメリカによるハワイ・カメハメハ王朝の併合など、帝国主義の時代背景を捉え、日本を戦争以外の選択肢しかない状況に意図的に追い込んでいくアメリカの行動を指摘する。また、焼夷弾や原子爆弾による非戦闘員への無差別攻撃やシベリア抑留や北方領土問題も明確に指摘し、事後法による東京裁判の醜悪にも言及している。

【コメント】
歴史の教科書ではないので、必ずしも体系的・網羅的ではないし、読者が自分で調べたり他書に当たらなければならない部分も多い。それでもこの本が魅力を持っているのは、娘への愛情のこもった語りかけと、現代の日本がともすれば失いがちな誇りを伴っていることによるだろう。
戦争という不幸な出来事を反省する気持ちと繰り返さない努力の大切さは誰もが持っているものだろう。そのためには、戦争の真の原因を把握し、対策を持つ姿勢が必要になる。ただ全面的に非を認めることで思考を停止しては過ちを繰り返すことになる。
偏った歴史観を見直すきっかけになる良書だ。

2005年08月14日

参加型研修の運営について 〜ファシリテーション勉強会〜

昨日8月13日にファシリテーション勉強会を行った。一ヶ月前の7月13日に企画中との報告をしていた会だ。若手を中心に9人の社員の参加を得て、意義のある勉強と議論ができたと思う。

まずは今回の勉強会で的確なアドバイスや有益なる示唆を下さったつくばビジネスサポートの徳田さんに感謝したい。プロフェッショナルとしての知見と技量を披露され、私たちは大いに刺激を受けた。

また企画した立場からは、参加し、また盛り立ててくれた社員の皆にも感謝したい。よい仲間を持てたことは幸せなことだ。

ファシリテーションについて勉強できたことが今回の成果であるが、私はもう一つ勉強できたことがある。それは勉強会・参加型研修の運営についてだ。私は普段コンサルティングに従事しており、研修やセミナーを業務としていない。期待される成果物やゴールが比較的明確なコンサルティングとは違い、参加者の学びや動機づけが効果指標となる参加型研修にはまた独特の難しさと奥深さがあると思う。

これを契機に、さらに多様な場面で責任を果たせるよう修練を積んでいきたいと思った一日だった。

数日のお休みのお詫びに代えて 〜亡き祖母に寄せる〜

始めてから比較的コンスタントに続けてきたブログに3日ほどお休みを頂いていた。慰霊の季節であるこの暑い時期に、悲しみの日が加わった。亡き祖母に、この場を借りて思いを寄せることをお許し頂きたい。

私は彼女にとって初孫に当たるのにも関わらず悪い孫だったと思うが、私にとって彼女は尊敬するひとであり、秘かに自分の支えとしていた。このことを直接伝えればきっと喜んでくれたと思い、少し後悔するところもある。だが、心の中で想うことの意味をきっと分かってくれると思うし、今ではきっと全てを知って笑ってくれていると思う。

安らかで、そしてきっと豊かな眠りを祈る。

2005年08月10日

【書評】楽隊のうさぎ4

楽隊のうさぎ
【評価】
吹奏楽関係者であれば読んで面白い

【感想】
ブラスバンドを舞台にした、少年の成長小説。

ブラスバンド小説と思って、その題材だけが取り上げられている小説を望むのであれば、手に取らない方がいい。少年の成長物語を楽しむことができ、視点変わって母親の話などに着いて行くことのできる読者向けだろう。

「交響的譚詩」「くじゃく」「ラ・マルシェ」「ベルキス」といった(当時現役だった)吹奏楽部員にはおなじみの曲が、よく言葉でここまで表現したというくらいに鮮やかに描写されている。またコンクールに向けての練習ぶりなどは、多くの元吹奏楽部員たちには懐かしく感じられるだろう。

私はこうした素晴らしいディティールに面白さを感じた作品だった。
ただ、これらの曲になじみのない人が読んだ時には、もしかすると通じるところが少なく、音楽描写の部分は逆に無味乾燥に思えるかもしれない。

以上を踏まえると、小説がもともと好きで、吹奏楽や器楽の関係者という人には間違いなく薦めることができる一冊だ。


小説としては、主人公以外に視点を広げて書いていることで幅は広がっているが、その広げた部分のボリュームや深さがあまりないので、掘り下げの物足りなさを感じてしまう部分があった。


とにかく主人公に関する部分や音楽描写は素晴らしかった。
読後に気持ちが少し若くなったと思う。

2005年08月09日

業務推進委員会の打ち合わせ

去る8月6日(土)に中小企業診断協会東京支部中央支会業務推進委員会の打ち合わせに参加した。

業務推進委員会は支会の中で、コンサル案件の発掘と斡旋を担当する部門だ。現在、中央支会の年次の一大イベント「ザ・サクセス」と連動しての活動を企画している。今回は、これについて品川で打ち合わせが行われた。

以下には関連して、イベントの企画と集客について思うところを、一般論的に記す。

第一に重要なことは、イベントの目的から、ターゲット設定、宣伝・動員方法、運営までが一貫性のあるストーリーとして組み立てられていることだ。要は経営戦略や営業戦略・製品戦略と同じである。イベントだからといって思い付きではうまく行かない。
早稲田大学応援部吹奏楽団の、私よりも何回りも上の先輩の話。当時定期演奏会の客の入りが悪く、その年は満員にすることを目標に取り組み、その目標を見事達成された。この時の主要施策は、児童・生徒を積極的に引き込んだことだった。結果として会場が騒がしくなるなどの影響もあったが、満員の会場での演奏の喜びとやれば満員にできるという自信は、大きな財産になったという。

第二に大事なことは、動員力である。ここで言う動員力は、集客力のあるスタッフ個人の力のことだ。目玉集客イベントや有名講師の力ではない。イベントの内容や質以前に、「この人が来てくれと言うんだから行ってやろう」と思ってもらうことだ。
私も関わったある演奏会では、私ともう一人の運営関係者だけで全体の一割近い集客をした。もう一人の人は百人近いお客さまを集めた。私もそれに次ぐ人数を集めたが、特に普段吹奏楽を聞くことのないような人たちにお客さまになって頂いた。

私は、この「一貫性ある戦略」と「核となるスタッフの個人的集客力」の二つが、手作りイベントのポイントではないかと思う。

2005年08月08日

私の受験勉強法 〜参考書・問題集の使い方〜

一昨日・昨日の8月6日・7日は中小企業診断士の一次試験だった。
私の周囲でも、試験監督を務められる方などが多くいらっしゃった。

この機会に私なりの試験勉強法を、主に参考書・問題集の使い方を中心に記したい。
これは大学入試から始まり、行政書士や初級シスアド、そして診断士の一次試験・二次試験でも共通した私の方法だ。


よく「ひとつの問題集を徹底的にやり込むといい」と言われる。
しかし、私はどうしてもこの方法に馴染むことができなかった。同じ問題集をやり続けるのは、飽きっぽい性格もあって向かなかったし、問題を考える前に前後関係やページや配置などから覚えていた答えが記憶の中から引き出されてしまい、実践の場に役に立たなかったのだ。

そこで私は、数多くの参考書・問題集をつまみ食いする勉強法を採っていた。
この方法であれば飽きがくることも少ない。それにそもそも大事なことはどのような本にも登場する。こうした重要論点を、表現や視点の違う複数の書で勉強することによって、より立体的に知識として身に付けることができた。

一冊丸々フィーリングの合う本に出会うことができるケースはむしろ少ないのではないか。それよりも複数の参考書・問題集からいいところや合うところを自分で取捨選択し、自分用の想定オリジナル参考書にした方がいい。


少しお金はかかるが、もう一年勉強することを考えれば安い買い物だ。
それに、「参考書マニアになれる」という立派なオマケもついてくる。

2005年08月07日

染井銀座商店街見学 〜商店街研究会8月例会〜

染井銀座昨日8月6日に商店街研究会全国商店街振興組合連合会での紹介ページ)の例会で駒込の染井銀座商店街(豊島区)の見学を行った。

この商店街は、駒込駅の近くから霜降銀座(北区)、染井銀座(豊島区)、西ヶ原銀座(北区)、ふれあい通り(西ヶ原銀座商栄会:北区)と続く通りの中にある商店街で、約400mあるとのことだ。
周辺には、六義園古河庭園染井霊園飛鳥山公園などがあり、桜をテーマにした街づくりを進めているようだ。

それもそのはずで、現在の一般的な桜であるソメイヨシノは、この駒込の地が発祥と言われているそうだ。駒込駅前には発祥の地を示す碑が建てられている。朝日新聞の関西版でも紹介されている。
ソメイヨシノと言うけれど… 名は吉野実は江戸っ子(2005年3月4日)

この商店街は事業への取り組みも盛んだ。
独自ブランド商品のお酒「染井櫻」はボジョレー・ヌーボーのように解禁日設定期間限定商品としてすぐに完売する人気、清酒入りまんじゅう「櫻の里」や桜餡のどらやきも美味しい。3月から4月にかけては、染井桜開花まつりを皮切りに周辺の町会・商店街とともに祭りが行われる。5月には「名探偵★浅見光彦の住む町〜ミステリーウォーク〜」というイベントを行い、全国から内田康夫ファンが訪れるという。縁日などのイベントや、ポイントカード事業などにも取り組んでいる。

東京販売士協会の平成16年度「エネルギッシュ・タウン−私の街」事業でも表彰を受けている。

商店街のキャラクター「セレサちゃん」は、名称は一般公募によるものだが、桜の花びらをもとにしたデザインは商店街の組合員によるという。
また街路灯への飾り付け・フラッグの取り付けなどの準備には、各お店の仕事が終了してから取り組まれるため、深夜の2時・3時までかかることもあるという。

お話を聞かせて下さった理事長からは長期的なビジョンが語られ、商店街として目指すものが明確で、現在の取り組みと将来像とのつながりが示されていると感じた。大型店舗や競合する超巨大商店街がないこと、駅との動線がよいこと、人口面での不利がないこと、などの環境面での有利さはあるが、理事長・役員のリーダーシップと深夜までかかっても準備をする組合員の取り組み、さらには長期的に取り組む持続力がこの商店街を魅力的な空間にしていると感じた。


そもそも私は商店街には、中小企業診断士の実務補習で初めて関わった。
主体性や行動のある商店街を支援することは面白いし、地道な活動は必ず成果が出る。

しかし難しくかつこれから取り組まなければならないのは、主体性や行動力のないところにどう持ってもらうか、どう意識を喚起するか、ということだと思う。
コーチングなのかティーチングなのか分からないが、そういう底上げのための活動ができなければ真の街の活性化は実現されないように思う。長期的かつ重くかつ困難な課題だ。

2005年08月06日

高等学校卒業程度認定試験の実施に思う

平成17年度の第1回高等学校卒業程度認定試験が、一昨日・昨日の8月4日・5日に行われたようだ。

この高卒認定試験は、今年から「大検」(大学入学資格検定試験)が衣替えされたものだ。従来は、文字通り大学入学のための資格を得る検定だったが、今回からは高卒同等の学力認定をする試験として位置付け・性格が変わった。
これに伴い、今まで受検資格のなかった高校在学生も試験を受けることができるようになったそうだ。

今から9年前の1996年の夏、当時16歳の私は周りの人たちに気圧されながら、大検を受けていた。その頃は、試験も年1回で、試験科目も確か11科目か12科目で、一回の日程も長かったように思う。
少ないチャンスで多くの科目に合格しなければならないプレッシャーと、周りの大人びた(実際私より多くが年上だった)人たちが発するプレッシャーに負けず、無事に検定合格を果たすことができた。

その後、試験日程が年2回になり、試験科目も9科目とか10科目くらいに減らされ、大検は受検しやすいように改善が進められていた。
これが今回さらに制度改定されたのだ。試験科目も8科目または9科目になったようだ。

個人的には、受検生当時最も苦戦した「家庭」がなくなったことが感慨深い。
そして受検生の頑張りと合格者の今後の活躍を願う。


<参考情報>
高卒資格.com
【高卒認定ナビ】(ブログ)
高等学校卒業程度認定試験(文部科学省)
平成17年度から大学入学資格検定が変わります。(文部科学省 2004/08)
大学入学資格検定の改善について(文部科学省 2000/08)

2005年08月05日

石井連藏氏講演会「飛田穂洲先生と私」を聞いて

去る6月19日(日)に早稲田大学応援部稲門会の平成17年度総会があった。
この記念講演として、石井連藏氏のお話を聞いた。演題は「飛田穂洲先生と私」。

最初に正直に言っておくが、私個人は石井氏にも早慶六連戦にも特別の思い入れはない。早慶六連戦は凄い戦いだったのだろうと思うが、直接知る訳でもないし、石井氏の現役時代も監督時代も知らない。
まして飛田氏に至っては、全く頭の片隅にもなかった。


石井連藏氏は、早大野球部で主将・投手・4番として活躍し、精神野球をモットーとした鬼の監督として伝説の早慶六連戦を戦った名将、らしい。

講演は、石井氏による飛田氏に関する話である。
このような総会の場で聞くことがなかったら、恐らく自分で積極的に聞きに行く講演ではなかったと思う。


飛田 穂洲(とびた すいしゅう)。茨城県出身(水戸中学)、1886年12月1日−1965年1月26日。穂洲は筆名で、忠順という。読売新聞記者、早大野球部監督(専任コーチ)、朝日新聞記者。監督としては早稲田大学の黄金時代を築き、記者としては野球評論を展開した。1957年、野球関係者として初めて紫綬褒章を受章。アマ球界から野球殿堂入り。学生野球の父と言われる。


石井氏は、早慶六連戦のことなども飛田穂洲との思い出に絡めて話してくれた。
その他にも飛田穂洲との関係性を示すようなエピソードをいくつも紹介してくれた。
例えば、早慶六連戦の後3年間勝てずに、監督を辞めることにされた時の話。飛田穂洲には相談せずに辞めてから、穂洲を訪ねたそうだ。
すると穂洲は昼間からコップ酒を飲んでいた。石井氏は謝ったが、顔を見てくれない。
そして言ったそうだ。
「お前、俺が何を考えているか分かるか?」
「俺もお前と一緒に野球を辞めようかと思うんだ」


私が感動したのは、こうした個々のいい話の数々ではない。穂洲没後、既に40年が経っている。それなのに師に思いを寄せ、熱く語り、今でも涙する石井氏。その師弟関係は、本当に得がたい関係だったのではないかと思ったからであった。



<参考情報>
発見!いばらき「ゆかりの人々」
早稲田大学 キャンパス点描「野球部の歴史を語り継ぐ」


<関連書籍>
おとぎの村の球(ボール)投げ(石井 連藏)
球聖飛田穂洲伝(神門 兼之)

2005年08月04日

早稲田大学125周年募金について考える

去る7月27日(水)に早稲田大学応援部稲門会の学年幹事会に参加してきた。
今回の議題は早稲田大学125周年募金について。応援部稲門会としてこれに協力していくための具体的な方策についての話し合いが持たれた。

話し合いの内容は、どのように会員に募金動員をかけるか、という点に終始していた。
ここでは125周年募金について改めて考えてみたい。


1.募金事業の基本姿勢について
そもそもなぜ校友の私たちが募金をする必要があるのか。なぜ応援部稲門会として募金活動を行わなければならないのか。
大体私たちは在学中、学費を納めていた。その資金で大学は施設等を充実していくのではないのか。確かに過去の先輩の篤志のおかげで、充実した学生生活を送ることができた訳であり、そのことには感謝している。しかし、そうした寄付を前提として大学運営が行われるのは姿勢として間違っていないだろうか。
現在の姿勢がそうだと言っている訳ではない。募金事業には相応の覚悟を持って臨んで頂く必要があるということだ。


2.応援部稲門会における125周年募金の要件
応援部稲門会で125周年募金に協力するためには、以下の3つの要件を明確に満たす必要があるのではないか。

(1)大学の活動への賛意
応援部稲門会として、大学の活動に明確な賛意を表明することが、求められる。「大学のやることには何でも賛成」ではなく、具体的にどんな活動を評価して募金に協力するのかを明らかにしなければならない。

(2)他の募金ルートとは違った独自の意義
多くの会員は、地域稲門会や職域稲門会、学部経由の寄付も求められている。応援部稲門会には、それらのルートとは異なる独自の意義が求められる。

(3)応援部指定寄付を超える、または別のメリット
ストレートに応援部を応援したいのであれば、直接支援を行えばよい。また控除を受けるメリットを得るのであれば応援部指定の通常寄付を行えばよい。125周年募金に応援部稲門会として協力するのであれば、上記とは違うメリットを訴求するストーリーがなければならない。

これらの要件については、募金委員会で十分に検討してもらいたいと思う。


3.大学の募金活動への2つの提案
もし現在目標として掲げているような金額を寄付しようとするのであれば、大学の募金活動をよりよくするための提案をすることを考えてもいいと思う。そこで、私は個人的に以下の2つを提案したい。

(1)募金の単位をプロジェクト毎にする
現在の募金システムは、125周年記念事業全体に対する寄付の形を取っている。これでは校友は個々のプロジェクトへの賛否の意思表示ができない。そこで事業単位での募金システムとすることを提案したい。
コーポレート(ユニバーシティ)ファイアンスからプロジェクトファイナンスの考え方への転換である。校友は、自分が賛同できると思う事業に寄付を行うのだ。
これによって以下のような効果が期待できる。
  • プロジェクト同士が競い合うことによって事業の質が向上
  • 事業収支も含めた説明責任の明確化
  • 校友が必要と思った事業・校友がお金を出したい事業の優先選択の実現
    (他に大学が必要と思う事業があれば自己資金を使えばよい)
  • 寄付を行った校友による強固なサポートの期待
例えば、私は大隈講堂の再生プロジェクト指定であれば、是非寄付をしたいと思う。


(2)ユニバーシティファイナンス部分へのマニフェストの導入
個別事業単位では実現できないような総合的な取り組みや全体に対する寄付に関しては、大学側が詳細なマニフェストを作成し、検証可能な形で説明すべきだ。
例えば、この中に「競技スポーツセンター所属の体育各部(大会に参加しない部を含む)の活動支援に○○円の資金を投入し、活動の強化を図る」などの記述があれば、応援部稲門会としての募金に協力するインセンティブとなる。


4.終わりに
「募金をするのは当たり前」という雰囲気の押し付けでは、建設的な議論はできない。応援部で私たちが学んだはずのことは「相手の立場になって考える」ことだ。

例えば、心が早稲田大学にある人(極論すればアイデンティティを早稲田大学に依存している人)と、単に自分の通過してきた場所と見ている人ではスタンスが違う。さらに応援部という部活動に対する思い、あるいは応援部稲門会という同窓会組織に対する思いは、やはり人によって全く異なる。
大学への思いを持つ人が5割、応援部への思いを持つ人が5割、稲門会への思いを持つ人が5割だと仮定しても、0.5×0.5×0.5で12.5%の人しか全ての条件を満たす人はいない。

大学の芳名録に名前を残したいという名誉欲、慶應義塾に負けたくないという敵愾心、応援部は他の体育各部にまさる寄付をしなければならないという義務感。これらを私は全く理解できない。
黙ってお金を出すことを喜びと考える人や、簡単に募金資金を出せる人は、出したらよい。しかしそうでない人への配慮を欠いた募金活動は実を結ばないだろう。


募金することありきでない意義のある議論を積み重ねていきたい。

2005年08月03日

人的ネットワークを活用してのエクセル技術の習得

大層なタイトルをつけてしまったが、あまり大げさな話ではない。
先日の研究会の際に、エクセルのテクニックについて「こんな面白いこと知ってる?」と紹介してもらったのだ。

拡張メタファイルを使ったり、エクセルの枠線を非表示にしたり、セルの幅を狭くして方眼紙のように使ったり、実務補習の時に習得された技術を教えてもらった。その時に紹介してもらった「日経PC21」の2005年9月号の特集1:エクセル(Excel)でらくらく図解作成を読んでさらに得るものがあったので記したい。

特集の内容には既に知っているものも多くあったが、私が知らなくて役に立つと思ったのは以下の4つである。雑誌の販売を妨害してはいけないので詳細は記載しないが、もし疑問点があれば質問を頂ければ、と思う。
  1. クリップアートは分割して必要なパーツだけを取り出せる
  2. グラフにセルとリンクしたテキストボックスが挿入できる
  3. Shift+編集で「図のリンク貼り付け」や「図のコピー」が使える
  4. 「横1×縦1」ページで用紙に合わせて印刷できる
一定以上のレベルに達した後に、有益な情報を得るためには、アナログで人から聞くのが本当に一番なのだと実感した出来事だった。

自分も有益な情報を発信するようにならなければ…。

#今は「配列関数」「R1C1参照形式」とか「ユーザ設定⇒コマンドからボタンを沢山取り出しまくってオリジナルツールバーを作ると便利」くらいしか思いつかない。

2005年08月02日

「企業診断」で中小企業診断士ブログの特集

企業診断8月号同友館)を購入して、読んだ。「企業診断」は、経営コンサルティング専門誌で中小企業診断士御用達とも言える雑誌だが、私は普段は買っていない。今回購入したのは、「中小企業診断士のブログ活用術」という特集が組まれていたからだ。


エムエフコンサルティング代表の福島さんが企画された記事のようで、彼によるブログ解説と「大公開!私のブログ活用術。」という座談会、そして3つの事例紹介で構成されている。登場する診断士は、お会いしたことのある方ばかりだ。


解説記事「ブログで広がる診断士の世界」は、ブログの基本的な事項からちょっとしたポイントまで取り上げられている。さらに圧巻は120を超えるブログが紹介されている付表だ。情報収集・整理はさぞ大変だったろう。
この記事の中でも、(株)ヒューマン・リスペクトの塚原さんのブログHP通信など、いくつかの事例が紹介されている。


座談会の記事は、この特集中最大のボリュームを持つ記事で、診断士ブロガーたちが、ブログをやっていて良かったことや運営の工夫について率直な思いが語られており、非常に参考になった。ホームページで公開されている番外編も含めてご覧になると面白いと思う。
つくばビジネスサポートの徳田さんは、軽い話題も入れると変化が出ると仰っている。(有)ポテンシャルの滝岡さんは、文章を書くのに2時間・3時間かかることもあったそうだ。
オフィスエクセルウィルの及川さんは、ターゲットを絞り込んだ(全部で15000人)ブログにしていらっしゃるということだ。


事例紹介の記事の内容はそれぞれだが、ひと言ずつ感想を記す。
CSチャレンジ・サポートの小坂さんには「気づきの毎日」というブログの効果を教えて頂いた。ただ小坂さんはブログがなくても気づき・感動し続ける方だと思うが…。
「中小企業診断士独立開業記」の遠藤さんが仰っていた「情報が集まってくるようになった」という領域には憧れた。
「中小企業診断士を狙いつつ沖縄そばを食べ歩くよ」の金城さんの「差別化集中戦略」には成程実感を持って頷かされた。試験是非頑張って下さい。

企業診断編集長のブログもこの企画の中で開設された。せっかくのブログなので、診断士仲間などで盛り上げていけたらいいと思う。


<参考情報>
プロコン堅太のコンサル養成塾
初めの一歩を踏み出そう
HP通信
ACCOMPANY!―茨城県つくば市の経営コンサルタントが探る経営戦略
滝岡幸子★経営コンサルタントの日記
診断士受験 502教室
CSチャレンジ・サポート日記
中小企業診断士独立開業記
中小企業診断士を狙いつつ沖縄そばを食べ歩くよ
「企業診断」編集長公式ブログ(仮題)

2005年08月01日

チョン・ミュンフン&東京フィル@ミューザ川崎

MUZA昨日7月31日に「フェスタ サマーミューザKAWASAKI 2005」のプログラムのひとつの東京フィルハーモニー交響楽団のコンサート(マチネ)に行ってきた。会場は、JR川崎駅西口のミューザ川崎

指揮者はチョン・ミュンフン。オーケストラの準備完了からかなり長い間があって、ソリストとマエストロの登場。

最初のプログラムは、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番。ソリストは樫本大進。
私は独奏ヴァイオリンがどうしても好きになれない。ヒステリックなヴィブラートと掻き毟るような音色。短調に響く重音の和音。私の右脳はこれをどうしても「情熱的」とは思えない。どんなに抑制の利いた演奏であっても、大抵私の限界線を超えてしまうのだ。
合奏のときにはあんなにも優しく美しく響く楽器を、偉大な作曲家達はどうしてこんな風に扱ったのかと不思議にそして残念に思う。

樫本は音色や高音域の音程など私にとって“比較的”よい演奏だった。いや一般的には非常に素晴らしい演奏だったのだろうと思う。しかしヴァイオリンの演奏に集中できない私はこのホールについて思いを巡らせた。


ミューザ川崎シンフォニーホールは2004年7月1日に開業したホール。ベルリン・フィルハーモニーザールやサントリーホールと同じワインヤードタイプ(ぶどう畑型)だ。
コンサートホールには大きくはこのワインヤードタイプと、シューボックスタイプの2つがある。ワインヤードタイプはすり鉢状のつくりで、収容人数の割に一体感がある響きがあるように思う。
一方、シューボックスタイプは、ウィーン楽友協会ホール(ムジークフェラインザール)を筆頭に、すみだトリフォニーホールかつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホールなどが該当する。このタイプは、2000人収容が限界と言われているようで、やはりオーチャードホールなどは収容人数が多すぎて聞きづらいと思うし、かつしかシンフォニーヒルズは1300席程度で素晴らしいホールだと思う。
その他、ホールには扇形型(東京芸術劇場)や劇場型(よこすか芸術劇場)などがあるようだ。
<参考:コンサートホールへの誘い
ホールの形状と音響
http://www.zankyo.com/hall/

ミューザ川崎シンフォニーホールの響きは良い意味で「ミニチュア」 だ。音の細工が手に取るように見え、組み立てられた音楽に触れられるようである。例えばコントラファゴットの音まで鮮明に聞こえる。
80人のオケが乗ればかなり埋まったように見えるステージと美しい螺旋構造のすり鉢型客席で、中ホールのような感覚があり、とても2000人収容のホールには思えない。

小さなことだが、携帯電話の電波が入らないのも良い点だ。


さて、二曲目のプログラムはドヴォルザークの交響曲第8番。この曲は、自分で演ったこともあり、本番ではないが振ったこともある、私にとって親しみのあるシンフォニーだ。「イギリス」というニックネームで呼ばれることもあるが、音楽はチェコというかスラブのものだ。

チョン・ミュンフンに率いられた情熱的な演奏は、濁りも感じられず、盛り上がりを聴かせた。日本では不満が残ることが多い金管セクションも、十分に鳴っていて好演だった。第4楽章の冒頭のちょっとした乱れとホルンの終始固い音色が残念だったが、満足の行く午後の演奏会だった。


ところで、このミューザ川崎のオフィス棟「セントラルタワー」には、早稲田大学が奨学金等の資金を確保するための運用として証券化された不動産に投資しているらしい。

<参考>
日本政策投資銀行ニュースリリース(平成16年4月2日)
川崎駅西口地区第一種市街地再開発事業としての『ミューザ(MUZA)川崎』プロジェクト
〜ミューザ川崎セントラルタワーに対するファイナンスを組成〜
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