2006年04月

2006年04月30日

実務補習メンバーとの交流会

4月29日(土・祝)は、中小企業診断士の実務補習で一緒だった指導員・メンバーとの交流会。
GWの初日にもかかわらず、全員が集まった。これまであまりなかったことで、嬉しいことだ。

城東オフィスまずは写真の中小企業診断協会東京支部城東支会の事務所「城東オフィス」で少しまじめな話。
上記「地域政策提言集」を少し紹介する。この提言集は地域行政に対する政策提言を広く支部会員より募集し、提言集をとりまとめたものである。社団法人中小企業診断協会平成17年度「支部における調査・研究事業」のページから、PDFファイルがダウンロードできる(概要[16KB]、本文[5.9MB])。


楽膳楽酒WATARIその後、浅草橋駅近くの楽膳楽酒 WATARIぐるなび「居酒屋 楽膳楽酒」)で、懇親会。

たまたま入った店だが、入店早々、席数やスタッフの数、繁閑の状況などを聞き、メニュー提案までしてしまうのは最早職業病。この店は「もち豚」を売りにしており、値段のリーズナブルなのでおすすめだ。チェーン店にはないフレンドリーさもある。

飲み過ぎもせず、過去・現在・未来の話をして、楽しく過ごした。


<参考情報> 懇親会の会場
居酒屋「楽膳楽酒 WATARI
東京都台東区浅草橋1-18-10 アックビル5F
営業時間:11:30〜15:00、17:00〜22:30
TEL:03-3861-6500

2006年04月29日

第6回 早慶明大学対抗ジャズ・フェスティバル in Bellportのご案内(2006年5月14日)

来る2006年5月14日(日)に第6回「早慶明大学対抗ジャズ・フェスティバル」大森ベルポートで開催される。
山野ビッグバンドジャズコンテストでも常に優秀な成績を残しているビッグバンドジャズの名門3団体の演奏が揃って聴ける機会だ。
このイベントは品川稲門会が後援している。お時間のある方は是非ご来場ください。

第6回 早慶明大学対抗ジャズ・フェスティバル in Bellport

日時:2006年5月14日(日) 17:00開演(16:30開場)
チケット:2,000円(全席自由)
会  場:大森ベルポート・アトリウム(JR大森駅徒歩4分)
主  催:早慶明大学対抗ジャズフェスティバル実行委員会
出  演:慶應義塾大学ライト・ミュージック・ソサエティ
     早稲田大学ハイ・ソサエティ・オーケストラ
     明治大学ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ
ゲ ス ト:大隈寿男/ds.
昨年、2005年スイングジャーナル誌主催第30回南里文雄賞受賞。スィング、ビートの切れ味はもちろん、温かい人柄が聴き手に感動を与え、多くのファンを持つ。受賞記念盤「オン・ザ・ロード」は大好評を得る。2004年宇崎竜童ジャズアルバムに参加、宇崎竜童を迎え「大隈寿男Next60」コンサートを開催し絶賛を浴びる。1969年明大軽音楽部卒。
協  賛:大森夢フェア実行委員会
後  援:スイングジャーナル社株式会社第一ビルディング
     紫紺クラブ 品川稲門会・大田稲門会
     慶應ライトミュージック三田会
協  力:京急開発株式会社
チケット取扱い窓口:ネットスクウェア大森ベルポート店
          (大森ベルポートC館1F)
          TEL:03-3769-1112 FAX:03-3768-1116

2006年04月28日

ファシリテーション(日経情報ストラテジー)/本気の会議(日経ベンチャー)

4月25日の記事でも取り上げた「日経情報ストラテジー」。
2006年6月号(通巻170号)の特集1は「改革を成功させるファシリテーション」。
自分のコンサルタントとしての仕事が、改革の触媒になることとの自覚を持って以来、ファシリテーションには注目している。今回の特集も興味を持って読んだ。

特集記事の内容自体は、日経情報ストラテジーが今取り上げるにしては、目新しさのないものではあったが、企業での活用事例を中心に比較的コンパクトにまとまっている。読者が興味を持ち、勉強するきっかけにはなるかもしれない。

今回の事例企業は、星野リゾートウィルエドゥケイトスクールblog)、ポーラ販売ファミリーマート日産自動車カルビーシマノ

星野リゾートウィルエドゥケイトスクールは、経営者のリーダーシップスタイルがファシリテーター型である点で取り上げられている。
星野リゾートの星野佳路社長は、先般もNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」の第1回でフォーカスされており、ご存知の方も多いと思う。
また、ウィルエドゥケイトスクールの石田淳社長には、私はまだ読んでいないが(購入済み)、「リーダーのためのとっておきのスキル」という著書がある。

ポーラ販売以降の各社は、ミドル層がファシリテーターとして機能するという点で取り上げられている。
ファミリーマートの事例は「ブランド確立推進運動」での活用で、特集2の「インターナルブランディング」とも関連のある内容だった。

特集外の巻頭「会社を変える」でもキリンビール相談役の佐藤安弘氏が「提案できる風土作る 言わせる心構えで対話」という話をされている。
この号は、全般的に記事相互間の関係が深く、面白い出来になっていたと思う。


日経ベンチャーの2006年5月号でも第2特集として「ここまでやる! 本気の会議」という記事があった。会議の生産性への関心の高さが分かる。

この特集で取り上げられている企業は、月曜朝6時から会議を行うレイス、立ったまま会議で有名なキヤノン電子、土曜終日会議の最上インクス、外部からの連絡を一切遮断するビッグ・エスの4社。

事例紹介の後に、専門家たちからの10のヒントが提示されている。中にはつくばビジネスサポートの徳田太郎氏のお顔も。
私が個人的に面白いと思ったのは、日本ファシリテーション協会会長の堀公俊氏が提示した「議題でひきつける」。
プロフェッショナル 仕事の流儀」でスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーが「勉強会 葵ちゃんのデビュー曲は、こうすれば売れまくる(笑)」と書いていたことと繋がったからだ。


これらの工夫で、組織変革や会議の生産性が向上すれば、会社や社会の競争力は増していくだろう。そのお手伝いをしていきたいと思っている。続きを読む

2006年04月26日

「早稲田学報」4月号 特集:The ルーキー

早稲田大学校友会のコミュニケーション誌「早稲田学報」。
ちょっと紹介が遅れてしまったが、2006年4月号(通巻1156号)の特集は「The ルーキー」。


特に面白かったのは、ヤクルトスワローズ青木宣親選手のスペシャルインタビュー。

青木選手の躍進のきっかけは、「脇役」に徹することを決めたことによると言う。流し打ち、ゴロで野手の間を抜く、盗塁。
早稲田の野村徹監督が見抜いた才能、そしてそれに合ったプレースタイル。これが才能を開花させたそうだ。

野村氏は、ソフトバンク和田毅選手など、推薦で入学してきた「エリート」たちと青木選手を対比する。
しかし、その和田も入学時は、今のように日本を背負って立つ投手になるかどうかは分からなかった。大学に入学してから140キロ台の球を投げられるようになったのだから。

選手の力を引き出し、伸ばし、そして役割を与える指導者。
その大事さが際立つ記事だったと思う。


その他、特集で注目したのは、株式会社パソナアイ吉井優美氏、レストラン「メルティングポット」オーナーシェフの下條光裕氏。


特集外で面白かったのは、ガス給湯器で有名な株式会社パロマ 代表取締役社長 小林敏宏氏の記事。
特にアメリカで市場開拓していくエピソードが興味深かった。


興味を持った方は早稲田学報のページでバックナンバー購入方法をご参照ください。

2006年04月25日

日経情報ストラテジー6月号 特集2「現場力を鍛えるインターナルブランディング」

私が長期定期購読している数少ない雑誌の一つが「日経情報ストラテジー」。2006年6月号(通巻170号)の特集2は「現場力を鍛えるインターナルブランディング」だった。

事例として取り上げられている企業は、ブリヂストン日本たばこ産業KDDI大和ハウス工業アンリ・シャルパンティエ

もともとマーケティングでは、特にサービス業で、顧客との直接の接点を持つ従業員をコンタクト・パーソネル(CP:Contact Personnel)と呼び、このCPに働きかけることをインターナル・マーケティングと言って重視してきている。
他方で、企業が顧客に行うものをエクスターナル・マーケティング、顧客とCPの間で行われるものをインタラクティブ・マーケティングと呼んでいる。

インターナル・ブランディングは、これと同じような考え方だ。
全ての産業がサービス業的特徴を持つようになっている現在、社内向けのブランディング活動、つまりインターナル・ブランディングは、社外向けブランディング活動(エクスターナル・ブランディング)と同等かそれ以上の重要性を持つに至っている。

今回取り上げられている企業は皆、惨憺たる自社のブランドの状況に目をそむけることなく、正面から真正直に現状分析とブランディング活動に取り組み、成果を挙げている。


記事の中で「ミラー効果」というものがクローズアップされている。
これはブランドが世の中に認知されているという認識によって従業員の士気が高まることを言う。
JTのテレビCMには社員1500人が出演し、ミラー効果が大きかったそうだ。

最近以下のような本をよく目にする。
いずれもビジネスやサービスに関心が高く、相応の購買力を持った層へのマーケティング手段として機能している書籍だ。
だが、これらの出版効果として大きな「ミラー効果」もあったに違いない。そこで働く従業員たちにとって、大きな誇りであり、基準になったことだろう。
リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間
帝国ホテル 伝統のおもてなし
I am a man.―チームワークと顧客第一主義がポイント!奇跡のレストラン「カシータ」の作り方
ディズニーが教える お客様を感動させる最高の方法

ブランディングというものが、外向けだけでなく内向きの視点も備え、ビジネス書という形のメディアまでも利用するまでに進化してきている。
私はかつて「なぜみんなスターバックスに行きたがるのか?」(原題はA New Brand World)という本を読んだ時、「拡張されたブランド論は、企業戦略及び戦術全体と同義になる」と感じだのだが、まさにそのような状況が起きている。


日経情報ストラテジー」は私が診断士の受験を始めた頃に読み始めた。診断士受験生には是非おススメしたい雑誌だ。続きを読む

2006年04月24日

新入会員活動説明大会「先輩診断士より激励」

4月22日(土)の財団法人中小企業診断協会東京支部新入会員活動説明大会、第2部「中央支会の活動内容の説明」で「先輩診断士より激励」というスピーチを行った。
当日お話したそのままの再現はできないが、原稿を参考に以下に紹介する。
まずは合格・ご登録おめでとうございます。壇上からで失礼致しますが、お慶び申し上げます。
こうして会場を見渡してみても、私よりお若い方は数えるほどしかいらっしゃらないようなので、「先輩診断士」などと言うのはおこがましい若輩者で誠に僭越ですが、皆様に一言お祝いのご挨拶を申し上げます。

初めに簡単に自己紹介を致します。1980年生まれ26歳で、最初の1次試験合格は1999年度、結局試験に合格したのが2003年度、登録が2004年度の平成15年3月という2年目の診断士です。名前は覚えにくいと思いますが、blogやSNSでは「ブッシー大統領」と言っております。それで覚えて頂けたら幸いです。
仕事は、合格・登録以前からコンサルティング会社でコンサルタントとして勤務しています。

さて、頂いたお時間が5分と短いので、ポイントを絞ってお話致します。これまでのお話は優等生的なものが多かったので、私は少し観点の違う劣等生的立場のお話をします。

診断士も2年目になると、研究会からも一人抜け二人抜け、と顔を見なくなる人が増えてきます。最初は張り切って色んな研究会に入会したりするのですが、そのうちに疲れてしまうのです。
そこで私はとにかく目的に立ち返って、診断士資格との付き合い方の方針を明確にすることをまずおすすめ致します。
皆様、色々な動機で中小企業診断士の資格を取られたのだと思います。それぞれの動機に合わせた活動をすることが大事です。中小企業向けコンサルティングで独立したい方は、人脈作りの観点からも協会の活動も含めガンガンおやりになり、沢山の研究会に入ったり、マスターコースに入って修行をされるのもよいでしょう。会社の昇進条件なので仕方なく勉強したという方もきっといらっしゃると思いますが、そのような方はとにかく実務補習の仲間だけは大切になさったらいいと思います。また、今の仕事の幅や深みを求めるならば、業種や専門分野の研究会の入るのもよいでしょう。
目的が定まらず、方針が決まっていないで、活動を絞れないでいると、診断士の様々な活動が重荷になり、背負い切れなくなってしまいます。この点に是非注意して頂きたいと思います。

私の場合のお話を致します。私は診断士資格を「出会い系のツール」、つまり啓発機会を増やすためのものとしてしか捉えていません。この考え方、つまり人脈や自己啓発のために診断士資格を取った人が多いことは、診断協会が実施したアンケートの結果からも明らかです。この中にもきっとそういう動機の方は多いと思います。
私自身は、資格がなくとも既にコンサルタントをしているので、仕事に診断士資格が直接的に必要だということは全くありません。
ですが、自分が楽しく学んで、仕事に役立つ情報を仕入れるために、これほど役立つ資格はないと思っています。

私の診断士活動を紹介しますと、自分がやりたいことについて実現するための場所を貸してくれる青年部や業務推進委員会。土日が中心で日程の都合がいい商店街研究会、企画実現のプロセスをとにかく楽しんでいる城南支会出版執筆研究会、そのほかに若手を中心とした任意の研究会や実務補習の指導員の先生を中心にネットワークを拡大した交流会。
これらに共通するのは「縛りが弱い」ということで、これらの場を私は自分の都合のいいように使っているだけだと言って過言ではありません。この点が大事で、例えば私はこの中の仲間に誘われてもマスターコースには入りません。既に日々コンサルティング実務を行っている私には、効率のよい投資にはならないからです。こうして方針を持って取り組むことが、ポイントだと思っています。

青年部で昨年開催した「週末起業」セミナーで講師をされた藤井孝一氏も仰っていましたが、「人脈」は一緒に仕事をして作るものです。自分の方針に基づいて活動を絞ったら、そこでは「お客さん」にならないでほしいと思います。色んな沢山の会の端にちょこんと座っているだけでは何にもなりません。喧々囂々・侃々諤々の議論や、一緒にものを作り上げていく中で、本当の人脈やチャンスを見つけてほしいと思います。

仕事も忙しい中ではありますが、こうして絞って取り組むことで生むことができた成果の一つが、青年部で取り組んだ中小企業経営診断シンポジウム知名度向上等プロジェクトでの最優秀賞なしの優秀賞獲得です。今日は青年部長やプロジェクトのリーダーも会場に来ています。興味のある方は後ほど是非、私たち青年部員にお声をお掛けください。

このようなお話をしつつ、皆様とご一緒できることを楽しみにしているのはほかならぬ私自身です。一緒に楽しい活動を作っていくことへの期待をお伝えして、私のお祝いのご挨拶に代えさせて頂きます。

おめでとうございます。どうもありがとうございました。

2006年04月23日

財団法人中小企業診断協会東京支部の新入会員活動説明大会

昨日4月22日(土)は、4月16日の記事でもお知らせした財団法人中小企業診断協会東京支部新入会員活動説明大会だった。


第1部は「東京支部活動内容の説明」だが、支部長挨拶などのいわゆる開会セレモニー。


第2部は「各支会に分かれての活動内容の説明」で、私は自分の所属する中央支会に参加。
支会長挨拶、支会の組織活動紹介、広報活動の説明と続き、最後に「先輩診断士からの激励」と総会の案内があった。

支会長挨拶は、おそらく総会で表明されるだろう今年度の方針を先取りしたものだったろう。6人の正副支会長という珍しい体制で運営されている中央支会の今年度の重点施策は、「診断士新制度に対応した実務従事機会の提供」「コンサルティングビジネス受注の強化」ということのようだ。私自身、末端ではあるがこの2つの一部に既に関わっているので、何らかの活動が求められることになるだろう。

「先輩診断士からの激励」では約5分間という短い時間ではあったが私もスピーチをさせて頂いた。内容は機会を改めて紹介したいと思う。


第3部は、「研究会・懇話会・同好会等の活動紹介」で、148グループがブースを出していた。各グループは新入会員を勧誘し、新入会員は各グループを比較検討する。あたかも大学のサークルの新人勧誘のようだ。昨年からの試みということだが、充実した会になっている。
私も、自身が参加している商店街研究会出版執筆研究会のブースなどに立ち寄った。

大学時代の友人が診断士になっており偶然の再会を果たしたり、診断士受験時代の7年前にお世話になった先生に再会したりと、思いがけない収穫もあった。
こんさーる日記のoratakiさんの名刺交換のお誘いを受け、初めてお会いできたのも嬉しい出来事の一つだった(oratakiさんによる当日の様子はこちら)。


第4部は、中央支会が独自に開催した「会員交流懇親会」。この場で多くの先輩方、そして新入会員の皆様とお話でき、楽しい時間を過ごした。


青年部さらに、終了後には青年部・業務推進委員会のメンバー・新入会員で飲み会。青年部・業務推進委員会でも新しい会員を迎えることができ、今後の活動がますます楽しみになった。










2006年04月19日

先輩の還暦を祝う会

4月18日(火)は、応援部の先輩の「還暦を祝う会」。
個人催事ではあるが、あまりに盛大だったので、驚きとともにここに記す。

司会は露木茂氏。ゲストによるステージは、木の実ナナザ・ワイルドワンズ堀内孝雄園まり沢田研二井上堯之内田裕也・・・。
そして、最後には早稲田大学応援部が出演。

木の実ナナザ・ワイルドワンズ堀内孝雄

園まり沢田研二内田裕也

主催たる発起人たちに錚々たる名が連なり、会場は立錐の余地のないほどのゲストで埋まる。目算では800人から1000人くらいであろうか・・・。これだけの人がお祝いに集まることに、先輩の人柄、行動、そして事業の素晴らしさが表れていた。

先輩は渡辺プロダクションに入社され、渡辺晋社長や永島達司社長の影響を強く受けたと言う。
その敬意を強く表に表し、そして「音楽」という事業で実現したい理想を高く掲げている。この理想・理念が、これだけの大きな輪を生んだのだと理解した。

会場はキャピトル東急ホテル、真珠の間。
ビートルズ来日の際に記者会見を行った「紅真珠の間」のステージを、今回も使用していた。これも永島氏への思いを形にしたオマージュだろう。
なお、キャピトル東急ホテルは、今年11月末を持って閉鎖され、複合ビルに建て替えられることになっている。

この先輩を講師に、4月27日(木)には「早稲田を知る」という公開授業が行われる。時間のある方には是非一度話を聞いてみてほしいと思う。

早稲田大学応援部エール





2006年04月18日

今夏公開のスタジオジブリ作品「ゲド戦記」の予告編公開

2006年7月公開予定のスタジオジブリ映画「ゲド戦記」の予告編が、2006年4月14日0:00、スタジオジブリのホームページで公開された。

三鷹の森ジブリ美術館の館長を務めていた宮崎五朗氏の監督作品。
ファンタジーの大作を原作にしたこの映画、私は鈴木敏夫プロデューサーの手腕にも注目しながら楽しみにしている。

2006年04月17日

[MRC研究会]人事制度/コストダウン/実務補習

4月16日(日)は、毎月1回定例の中小企業診断士の勉強会「MRC研究会」。

今回私は2006年01月18日の記事で宣言した通り運営チームの一員として企画・運営を担当しつつ、自ら発表も行った。

今回のテーマは以下の通り。
  • コラボレーション企画「人事制度コンサルティングについて」
  • Y社のコストダウンの取り組みについて
  • 実務補習報告&仕事紹介×2本

発表者も5名と多く、充実し盛り上がった会にできたと思っている。

私が行った発表は「人事制度コンサルティングについて」で2時間弱。内容は機会を改めて紹介したいと思っているが、企画としての特徴はファームをまたいでのコラボレーションを行った点だ。「思い付き」から「現実」に結びつけて、新味のある発表にできた。お互いの対象顧客層が違うからこそ実現したものだが、発表者にも多くの学びがあり、収穫は大きかった。

Y社のコストダウンの取り組みについては、直前に発表を依頼したにも関わらずY社長は快く引き受けてくださった。在庫の問題、外注先への発注の問題・・・。問題を極めてシンプルに解きほぐすこと、粘り強く実際に社員に働きかけること。現実感の溢れるお話に、メンバーは皆引き込まれた。
Y社が企画している新製品も楽しみだ。

そして、比較的最近参加された方の、実務補習報告とお仕事の紹介。
自分の「実務補習」からはもう随分時間が経ったような気がする。既存メンバーにとっても初心を思い出す意味でよかったのではないだろうか。また「実務補習」と「実務」の間にある障害の実際についてお話を聞けたのも面白かった。
お仕事の紹介は、流石に専門家。これから始まる新しいサービスについても教えて頂いた。

毎度のことながら、充実した時間を過ごした。
第2部の飲み会は、新趣向で焼肉。最初から最後まで楽しみ過ぎた。


<参考情報>第2部会場
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2006年04月16日

業務推進委員会の打ち合わせ&飲み会

4月15日(土)の夕方からは、社団法人中小企業診断協会東京支部中央支会業務推進委員会の打ち合わせ&飲み会。

打ち合わせ内容は、4月22日(土)に開催される東京支部および6支会の「新入会員活動説明大会」とその後の「中央支会会員交流懇親会(第4部)」の準備。場所は中央支会事務所

打ち合わせは早々に終え、春日の辺りの蕎麦屋で懇親。
協会や業務推進委員会・青年部のために尽くして来られた方々のお話を伺い、こうした縁の大切さを学ぶ。
そして、今年度は業務推進委員会・青年部協同での企画を実施したいと考えた。

以下に、上記の説明大会の概要を引用しておく。
私自身、当日は公式のスピーチのほか、青年部・業務推進委員会・商店街研究会・出版執筆研究会などの立場を掛け持ちしながらの一日になる予定だ。

平成18年度 新入会員活動説明大会


=より充実した中小企業診断士生活のために=


日時:平成18年4月22日(土) 13:00〜(受付開始12:30)
会場:フォーラム・エイト
   渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル1号館
   http://www.forum-8.co.jp

第1〜3部 13:00〜16:50
主催:東京支部
内容:第1部 東京支部活動内容の説明
   第2部 各支会に分かれての活動内容の説明
   第3部 研究会・懇話会・同好会等の活動紹介
会場:9階
会費:無料

第4部 17:00〜19:00
主催:中央支会
内容:第4部 会員交流懇親会
会場:8階
会費:3,000円

2006年04月15日

城南支会の出版執筆研究会

今日4月15日(土)の午前は、城南支会出版執筆研究会
前回正式研究会として発足したばかりのこの研究会。今回は、前回参加できなかったメンバー向けの内容だったため、少人数で開催された。

この研究会のテーマは、ずばり「本を出すこと」だ。出版業界を研究したり、執筆のテクニックを磨いたりすることではない。特にこれまで本を出したことのない人が、本を出すことを支援しようという方針だ。
初めてだと勝手の分からない企画の立て方、企画持ち込みなどを、主宰者が支援し、出版の実現を目指す。一人ではなかなか書けないという場合には、チームを組んで背中を押すことで、初めての出版に向けての行動を促す。

だから「本を書く気」がなかったり、「執筆を貫徹する自立性」がなかったりすると、この研究会は何の役にも立たない。その意味では厳しい研究会とも言える。
今回も、執筆テーマ候補について意見交換を行った。「本を出す」ことを目的にした場合には、「こんな切り口もある」「こんなテーマに仕立てたら面白いのではないか」というアイディアが沢山出てくる。
これが、「本を出す」ことが目的でなかったら、できない理由を並べ立てたり、いわゆる「お勉強」に終始してしまうことになる。この「本を出す」という目的が大事な運営コンセプトであることを実感した。

研究会の前に、先行しているメンバーでは企画の打ち合わせを実施し、タスクの洗い出し、期限設定、分担を行った。こちらもどんどん進めていこうと思っている。

2006年04月14日

東京都大学吹奏楽連盟総会(欠席)

4月13日(木)は東京都大学吹奏楽連盟の総会だった。
が、翌朝まで仕事をしていた都合で欠席。最近貢献できず心苦しい。

2006年04月13日

早稲田大学応援部稲門会 平成18年度第1回学年幹事会

4月12日(水)は早稲田大学応援部稲門会の平成18年度第1回学年幹事会。
役員、学年幹事のほか、125周年募金委員やホームページ委員にも呼びかけがあり、比較的多数の参加者があった。議題も多岐に亘り、長時間議論を尽くしたという感がある。
内容までは記せないが、議題・報告は記憶の限りではおおよそ以下の通りだった。
  • 平成17年度事業報告案及び決算案の件
  • 平成18年度事業計画案及び予算案の件
  • リーダーコーチ人事の件
  • 推薦会員の件
  • 平成18年度総会開催の件
  • 稲門元気塾開催の件
  • 125周年募金の件
  • 東京六大学応援団連盟の件
  • 新入部員を中心とした現役の状況の件
  • 会費納入対策の件
  • 稲魂発行予定の件
  • 早稲田大学125周年応援歌の件
  • 吹奏楽団新常任指揮者決定の件
  • 公開授業「早稲田を知る」と早稲田大学校歌研究会の件
特にこの中でシリアスな問題は会費納入対策だ。私が感じているのは、会費の制度設計自体の誤りであり、これに踏み込まない限り根本的な解決には至らないだろう。
年金制度問題で論点になる「世代間格差」に似た問題が、制度に内包されているのだ。この点はきちんと指摘していきたい。

さらに、私より一回り上の年代以上の参加者しかいないという問題や、吹奏楽団出身者がほとんど出席していないという問題はもっと根が深い。しかし現状の組織体制を考えるとこの課題に取り組めるのはまだ先だろう・・・。


会議の後は懇親会。
高田牧舎」「志のぶ」「丸八」と3軒を梯子して帰宅。

2006年04月12日

スタジオジブリの好奇心『熱風』4月号 特集:美術館から考える「民営化」

スタジオジブリの小冊子『熱風』2006年4月号の特集は「美術館から考える『民営化』」。

今号は特集と、養老孟司vs宮崎駿の対談が見所だ。

特集の「美術館から考える『民営化』」は主に指定管理者制度を巡る議論。寄稿者は文化政策学者の小林真理氏、国立国際美術館長の建畠晢氏、株式会社乃村工藝社 PPP開発センター長の中島秀男氏、北海道大学 大学院文学研究科芸術学講座助教授の鈴木幸人氏の4氏。

おそらく合意を見ているだろうポイントは、美術館運営は地域社会・住民のニーズと合意に基づいて行われるべきだという点。その目指すものは決して即物的な「経済効果」ではないという点だろう。
それから旧来型の美術館運営は行き詰っているが、その改革成功の鍵は、直営か財団か独立行政法人かあるいは指定管理者かといった運営手法にはなく、実際にどのような運営を行うかという実態にあるという点だ。

ここからは私の意見だが、指定管理者制度をめぐる議論で挙げられる「委託期間・継続性の問題」「コスト削減中心で研究等がおろそかになる懸念」などのマイナス面は、少しの工夫で克服可能なもので、指定管理者制度の本質的な問題ではない。
運営方針が明確であれば、運営の形態は大きな問題ではなくなり、実際の内容の問題に移る。その美術館が抱えている課題の解決に適した運営形態を採用すればいいだけの話だ。

従って、まず第一に必要なのは地域の合意や首長のリーダーシップに基づいた美術館運営の方針。
美術館に求めるものは、本来美術館自身に決めさせるべきことではない。「美術館のあるべき姿」という言葉を振りかざす論調は好まないが、美術館人自身ももっと主体的に議論を呼びかけ、そして地域社会が決めるべきなのがこの方針だ。

そして次に、方針に基づいたSLA(Service Level Agreement)。
これがあれば、「コスト削減ばかりが先に立ってサービスの品質が下がる」とか「継続性が確保されない」とか「保管と展示のバランスが保てない」とかいった問題は本来発生しない。

社会の合意よりも美術館人が上に立っているというような(一部の人の)意識を乗り越え、現状に満足せず改革を続けて期待を超え続ける運営。これが実現されれば、美術館はもっと魅力的な場所になるだろう。
現代芸術で人気の金沢21世紀美術館や、日経新聞でもその改革が紹介されていた東京都写真美術館など、エキサイティングな例はすでに多い。

※2006年10月13日 日本経済新聞「ミュージアム 『民』参入の行方(3)」
 <民間人館長の改革 工夫重ね入場者増 東京都写真美術館>


養老孟司vs宮崎駿の対談は、三鷹の森ジブリ美術館で上映されたオリジナル短編「やどさがし」「水グモもんもん」「星をかった日」を養老氏が見て、そして対談という企画。

まず私が個人的に面白かったのは以下の宮崎氏の言葉。
虫の時間で世界が描けたらってずっと思っていて、それが夢だったんですけれどね、作り始めた途端に諦めました。駄目だ、こりゃって(笑)。人間の生理的なものを超えてしまうと、ドキュメントならべつですけど、やっぱり描けないですよ。
確かに宮崎氏はずっとその夢を語っていたと思う。記憶ははっきりしないが、「虫眼とアニ眼」だっただろうか、雨の中を飛ぶ虫(蜂だったか?)がなぜ雨に当たらずに飛べるのか、なんていう話をしていた気がする。
それを何とまああっさり諦めていることか!(笑)

それでいて、虫をアニメで描くことの大変さを、生き生きと語るのだ。きっと旧知の解剖学者に話したい話したいと思っていたのだろう。そしてまた「ずーっとあっためている企画があるんです。毛虫のほんとに小さい連中が主人公でどんどん減っていって、一匹だけが生き残るっていう内容なんですが、美術館の短編ならできるかなあって。
さて、どうなることやら(笑)。

この対談の本当の見所は、後半の、日本の国土と経済の話、世界とマスコミの問題と日本の平和、大量消費文明の終わりについて、などにあると思うが、そこは各自でご覧になって頂きたい。私にとっては前半の子供のような二人の方が面白かったので。


最後に、「熱風」の購読方法などのリンクを記して終わる。

2006年04月10日

4月8日は文化の日?

4月8日(土)は文化デー。詳細は省いて、リストだけ記す。

ブランチを品川プリンスカフェ・ド・シネマで。スモークサーモン&クリームチーズのサンドウィッチ(マスタード抜き)とコーヒー。この味ならお得かもしれない。

品川プリンスシネマで封切り当日の「プロデューサーズ」を観る。大ウケの楽しいミュージカル映画。

おやつはホテルパシフィック東京ティー&カクテルラウンジ。その後散策。

この日のメインは、バッハ・コレギアム・ジャパンマタイ受難曲MUZA川崎
完全に私の趣味だったのですが、詳しくは同行者のブログ参照。

夕食は、ストリングスホテル東京THE DINING

とにかく満喫の一日でした。たまにはこんな日もいいか。

2006年04月09日

早稲田大学創立125周年記念・校友会寄付講座「早稲田を知る」公開授業のお知らせ

早稲田大学オープン教育センターの公開授業「早稲田を知る」が行われる。
昨年度は片山 尚氏(故人)を講師に迎えて行われた授業が、今年は(株)ハンズオン・エンタテインメント社長の菊地 哲榮氏を講師に行われる。
お時間のある方は、是非聴講頂きたい。
  • 名称:早稲田大学創立125周年記念・校友会寄付講座
    オープン教育センター授業「早稲田を知る」公開授業
  • 日程:前期4月27日(木)、後期10月19日(木)
  • 時間:18:00〜19:30
  • 会場:早稲田大学14号館201教室
  • 講師:菊地 哲榮氏(校友・応援部稲門会)
  • 略歴:1967年度早稲田大学理工学部卒業。在学中は応援部に所属、代表委員主務。2000年応援部創立60周年記念事業実行委員長。 現在、(株)ハンズオン・エンタテインメント代表取締役社長 (社)音楽制作者連盟理事 (社)デジタルメディア協会理事 早稲田大学メディアネットワークセンター講師
  • 出演:早稲田大学応援部
※校友・一般聴講可能。入場無料・予約不要(先着順)。リーダー、チアリーダーズ、吹奏楽団。早稲田大学応援部が勢揃い。聞いて役立つ、見て楽しい公開授業。

2006年04月07日

プロフェッショナル 仕事の流儀「プロデューサー・鈴木敏夫」感想

計算され尽くされたタイミングだったのだろう。

彼はおそらく、どの取材を受けるかを選択できるだけの複数のオファーを持っていたのではないか。そして、この夏に公開される「ゲド戦記」に、それをつくる人間たちという新しい要素を加えた。

彼の計算を、私は次のような点に見た気がする。
「宮さん」という単語が多分一回も出なかった。彼がカットさせたのか、それともNHKのチームが排除したのか。もし「宮崎駿」に絡めて彼を紹介するのであれば、必ず登場する単語だ。「ゲド戦記」の監督が宮崎吾朗氏だから、あえてそうしたのではないか。

それくらい彼の宣伝戦略は徹底しているのではないかと私は思っている。「ハウルの動く城」の時には、人々を情報に飢えた状態にするという高等戦略を打った。今回は、吾朗監督だから正統の宣伝を狙っているという。


卓越したプロモーション戦略。
単に作品が優れているだけでは足りないのだ。
ここで以下のようなリッツ・カールトンの事例を思い出した。ここから生まれたのが「リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間」だろう。
〇七年春に進出するリッツ・カールトンは、五月に東京に開業準備室を設置する。セールスとマーケティング、プロモーションの部門を先行して発足させ、ブラ ンドをいかに浸透させるかに知恵を絞る。第一弾として、七月をメドに「愛されながら成功する仕事術をリッツに学ぶ」をテーマにしたビジネス書の出版を計画 中。企業の役員や経営者層などを開拓する。
(2005/03/16,日経流通新聞MJ)


天才肌。
番組ディレクターの書いたスタッフノート「鈴木敏夫さんのほんとの話」にもそのことがよく表れている。

やっぱり自信がある。
時代を捉えるという感覚に生きているから。
そして、今回の番組で、それに加えて器用なのだと分かった。

例えば、「ナヨチン」こと岸本氏が番組でクローズアップされていた。
鈴木氏の、その気にさせる方法、育て方。
さらに、会話術、議論の盛り上げ方、場の作り方・・・。
人を信じて「祭り」を作り上げる自分に自信がある。準備をせずに機に臨んで変に応ずる自信がある。




毎回、ジブリの社運を左右する巨大プロジェクトを仕切る彼の、作戦にはまって、私はきっとこの夏「ゲド戦記」を見に行くだろう。
多くの人々と一緒に。


プロデューサー・鈴木敏夫(2006年4月6日放送) NHK プロフェッショナル 仕事の流儀


<参考>
番組中で話題になっていた「葵ちゃんのデビュー曲」は手嶌葵「テルーの唄」。6月7日にヤマハミュージックコミュニケーションズからシングルで発売されるとのこと。

2006年04月06日

今日の「プロフェッショナル 仕事の流儀」に鈴木敏夫氏登場

3月21日の記事でも少し触れたが、今日のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」にスタジオジブリの鈴木敏夫社長(プロデューサー)が登場する。ジブリのホームページのトップでも、今日は特別に案内が出ていた。

2005年10月8日の記事に書いたグロービストップセミナーも聞きに行った程、鈴木氏に注目している。
今回もスタジオジブリの「ゲド戦記」監督日誌で知ってから、NHKのページをチェックした。

「プロフェッショナル」の放送時間は今日から木曜日午後10時から10時44分までに変更になる。今日は楽しんで見たいと思う。


2006年04月03日

【書評】ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる5

【評価】グーグルという断面からWebを斬り抜いた快刀乱麻


【概要】
著者は、次の十年の三大潮流は「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」であると言う。そして、これを体現している会社「グーグル」を通じてウェブの進化というものを論じている。
そのポイントは、例えば以下のようなものである。
  • グーグルが「世界中の情報を整理し尽くす」というビジョンに、いかに本気で取り組んでいるか。
  • コンピュータ・システムをインターネットの「こちら側」ではなく、「あちら側」に置くという転換。
  • オープンソースによって、これまでの延長からはとても考えられないほどの低コストを実現したこと。
  • インターネットによって初めて可能になったロングテールから収益を得るビジネスモデル。
  • グーグルには単なる広告収益に止まらず、「富の再分配」という社会モデルまで埋め込まれていることについて。
  • これまでのどの企業とも異なる社内組織マネジメント。
  • 既存のネット企業とは異なり、社会に変革をもたらすテクノロジー会社であることについて。

【コメント】
本書は、ビジネスモデルを解き明かし、さらに社会のあり方・パラダイムシフトまで論じている点で、最近流行りの他のグーグル本とは一線を画す。
「ビジョン」「システム構築の思想」「それを可能にした技術革新」「コスト競争力」「イノベーションを奨励するために作り上げているワーキング・カルチャー」など、ビジネスパーソンが知りたいポイントが、明確に述べられている。

情報自身が淘汰を起こすという民主主義が、「プロフェッショナルとは何か」ということを問いかける。専門家と言われる人が、占有した情報と権威で影響力を持った時代は終わり、価値ある情報を発信し続けなければ競争に負ける。
羽生善治氏の「決断力」でも【インターネット=高速道路】ということが述べられていた。著者もこのことを引いているが、一定の情報は誰でも入手できる中で、いかに優位性を発揮するかというパラダイムになったことを理解させられる。


第5章でオープンソース現象「マス・コラボレーション」の事例として、途上国向けコレラ対策の課題を、見ず知らずの関連プロフェッショナルたちがネット上で短時間で解決してしまったことが紹介されている。そして以下の村山尚武氏のブログの内容を引いている。
創造の結果だけでなく過程を共有することによって参加者が互いに触発し合い、これまでに無かったもの、素晴らしいものを作ることができるのだ。それはまた、無数の凡人が互いに思考を共有し、足りない部分を補い、アイディアの連鎖反応を起こすことにより、より大きなインパクトを(大げさに言えば)文明に与えることを可能にするのである
「ネットワーク組織にはファシリテーションが求められる」とはファシリテーションのテキストによく登場する主張だが、本当のネットワーク上ではこうした創造が促進されるのだと本質的共通点を感じた。


日本の場合、特にエスタブリッシュメント層には、インターネットの「悪」の部分を強調しようとする傾向が強いと言う。著者はこの点に否定的だが、私は理解できる面もある。グーグルがあらゆる情報を持ったとき、彼らは「テクノロジー(コンピュータ)によって扱いプライバシーは侵害しない」と言うかもしれない。しかし、それを保証するものは何もない。
例えば銀行と同様に、高い倫理観と信用が求められる。このレベルの、インフラとしての「信用」をどう構築するかが問われるだろう。


グーグルを切り口にしているものの、ウェブの状況について比較的網羅的に述べられていると思う。おススメの一冊だ。続きを読む

2006年04月02日

Outlook Expressのメールトラブルの解決ツール「完全メール復元」

4月1日の午前にパソコンに発生したトラブル。
きちんとパソコンが立ち上がるようになっても、Outlook Express付箋紙95だけはなかなか復旧させることができなかった。

週明けには更新する予定のパソコンだったが、データが取り出せなければ移行もできない。そこで泣く泣く復旧に取り組んだ。
会社の花見にも遅刻し、復旧に約2日を要し、さらに今もって付箋紙の方は復旧できていないが、メールの復旧に役立ったツールを紹介する。


Outlook Express(以下OE)のメールアーカイブ(拡張子はdbx)が壊れてしまったらしく、ファイルサイズは大きいのに、読みに行ってくれない。OEは、フォルダ構成も、メールの内容も、このdbxファイルに格納しているようで、この一部が壊れると他の部分にも大きな影響を与えてしまうようだ。

さて、復元のために最初に試したのは、他のメールソフトへのインポート。しかし、やはりOEの機能を使っているからか、成功せず。

結論としては、「完全メール復元」をダウンロード購入し、概ね復元に成功した。一部失われたメールや文字化けしたメールがあるが、これはもともと壊れたのだから仕方がない。このソフトは、流石に製品版だけあって品質が高い。4,620円。


そして、途中試したツールを以下に紹介する。

DbxRescueは、非常に惜しいところまで行った。一部のメールは復元できた。残念ながらその割合が高くなかったので、他のソフトを探すことにしたが、ファイルの壊れ方によっては実用に耐えるかもしれない。フリーウェアとしては十分な品質だろう。


Dbx2Emlは、コマンドプロンプトから使うかバッチファイルを作成して使うようだが、結局私には使い方がよく分からなかった。フリーウェア。


emlXtracterは、結局壊れたdbxファイルを認識できなかった。フリーウェア。


Outlook Expressメール復元は3,780円のシェアウェア。しかし、このソフトはこの金額に見合うだけの品質を備えていないと思う。かなりデフォルトに近い設定の状態にしか対応していないようで、IDを変更していたり、フォルダの位置を移していたりするだけで、ファイルを認識できない。今回は切羽詰っていたので試したが、とても残念な結果だった。

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