2005年08月23日

【書評】ファシリテーションの技術 「社員の意識」を変える協働促進マネジメント4

【評価】
図解を含め非常に読みやすいテキスト

【概要】
問題解決ファシリテーター」の著書が、企業改革活動にテーマを絞ってファシリテーションの基本的技術を解説したテキスト。解説されている技術の基本的な内容は前著を共通だが、ビジネスシーンに限定されているためビジネスパーソンにはより読みやすくなっている。また前著よりも表現が平易になっている印象を受ける。

本書ではファシリテーションについてp.43でフラン・リース著『ファシリテーター型リーダーの時代』(プレジデント社)を引用し、「中立的な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出しながら、そのチームの成果が最大となるように支援する」ことだと定義している。

ファシリテーションによる問題解決を、(1)プロセス・デザイン、(2)プロセス・マネジメント、(3)コンフリクト・マネジメントという3つのスキルに展開し、(a)ワークショップ技法、(b)グラフィック技法という大きく2つのツールを紹介している点は前著と共通だ。但し、p.47の図解「問題解決とファシリテーションのスキル」は分かりやすく進化している。

前著との大きな違いは、その後の解説本文の章立てで、以下の4つの視点で捉え直し、整理・解説している。
(1)チームのモチベーションを高める【共感を生み出す技術
(2)メンバーの意思疎通を支援する【意思を伝える技術
(3)議論を活性化させる【構造化の技術
(4)意見の対立を解消させる【コンフリクト解消の技術


【コメント】
前著との比較で言うと、本書が技術志向で、前著は手順に重点が置かれているという印象がある。どちらかを選ぶならば、テクニックに興味が深い人は本書、プロセス重視の人は前著を読むと良いだろう。

この本は、図解と地の文のレイアウトが優れており、非常に読みやすいつくりになっている。図解だけ見ていても勉強になるくらいだ。PHPビジネス選書らしい、読みやすく親しみやすい本に仕上がっている。図解が好きな人は本書、文章の方が頭に入りやすい人は前著が適すると思う。

私は、場面とツールが整理されたチャートが多く掲載されている点で本書を高く評価したい。ファシリテーション技術を頭の中で整理するのに役立った。
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