2005年08月10日

【書評】楽隊のうさぎ4

楽隊のうさぎ
【評価】
吹奏楽関係者であれば読んで面白い

【感想】
ブラスバンドを舞台にした、少年の成長小説。

ブラスバンド小説と思って、その題材だけが取り上げられている小説を望むのであれば、手に取らない方がいい。少年の成長物語を楽しむことができ、視点変わって母親の話などに着いて行くことのできる読者向けだろう。

「交響的譚詩」「くじゃく」「ラ・マルシェ」「ベルキス」といった(当時現役だった)吹奏楽部員にはおなじみの曲が、よく言葉でここまで表現したというくらいに鮮やかに描写されている。またコンクールに向けての練習ぶりなどは、多くの元吹奏楽部員たちには懐かしく感じられるだろう。

私はこうした素晴らしいディティールに面白さを感じた作品だった。
ただ、これらの曲になじみのない人が読んだ時には、もしかすると通じるところが少なく、音楽描写の部分は逆に無味乾燥に思えるかもしれない。

以上を踏まえると、小説がもともと好きで、吹奏楽や器楽の関係者という人には間違いなく薦めることができる一冊だ。


小説としては、主人公以外に視点を広げて書いていることで幅は広がっているが、その広げた部分のボリュームや深さがあまりないので、掘り下げの物足りなさを感じてしまう部分があった。


とにかく主人公に関する部分や音楽描写は素晴らしかった。
読後に気持ちが少し若くなったと思う。
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