2005年08月21日

【書評】中小企業診断士2次試験「80分間の真実」―合格者15名の再現答案とその思考プロセス4


【評価】
合格レベルを知り現実的な学習に向かうことができる

【概要】
本書は以下の4章で構成されている。
(1)データで探る合格者のコンピテンシー
(2)解答ランキング
(3)これが「合格」レベルの答案だ!
(4)筆記試験に合格したら

(1)データで探る合格者のコンピテンシーでは、サンプル数は平成16年度合格者の1割程度でアンケートを実施し、合格のための回答行動を分析している。合格者の特性が分かるだけでなく、不合格時との比較もあるので、自分の回答スタイルを分析し、見直すのに適している。

(2)解答ランキングでは、合格者が実際どのような回答をしたのかが、まとめられている。これを見ると合格者でも完璧な回答をできている人は少なく、ほとんどの合格者が正解できなかった問題さえあることが分かる。

(3)これが「合格」レベルの答案だ!が本書のメインコンテンツ。合格者15人の再現答案が、200ページ以上にわたって掲載されている。「模範解答」ではなく、現実的な目指すべきレベルを知ることができる。

(4)筆記試験に合格したらは、2次試験合格のモチベーション向上を意図したものだろう。口述試験・実務補修・合格後のことや執筆者たちからの応援メッセージが掲載されている。


【コメント】
本書は、恐らく今までなかったコンセプトの参考書だ。とにかく合格者の「実際の」回答を延々と載せてしまおうという発想は、単純かつ斬新だ。

模範解答は、理想的な回答として参考になるが、限られた回答時間の中で到達するにはどうしてもレベルが高すぎる。また、仲間内だけでの回答の見せ合いでは、合格レベルに達しているかどうかが分からず、十分な評価ができない。
これに対して、どのレベルに達すれば合格できるのかを知ることができれば、現実的な目標設定に役に立つだろう。本書はこのニーズに応えてくれる。

私は、短いが内容のある第1章と、メインコンテンツの第3章が特に役に立つ内容だと思った。


本書の使い方で留意事項を挙げるとしたら以下の2点だ。

(1)模範解答を別途用意すること
本書の中では、問題と再現答案は示されているが模範解答は示されていない。受験指導校からや書籍などで別途模範解答を用意しておかないと、道に迷ってしまう可能性がある。

(2)読み物として活用すること
本書は、何度も見たり解いたりして使う本ではない。解答ではないため、勉強にはならない回答もあるのだ。一気に15人分の回答を読むのも大変だ。息抜き代わりに読み物として活用することで、本書の効用を最大享受できるだろう。
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