2005年09月12日

民主主義と多数決

今日未明に第44回衆議院議員総選挙の大勢が判明した。

この機会に、ファシリテーションとも関連する、民主主義や多数決について気になっていることを記す。


民主主義=多数決と考えられていることも少なくないが、民主主義の本質は「少数意見の尊重」にある。

教科書的には、民主主義は多数決原理とそれを補完する少数意見の尊重の2つが大きな原則、ということになるかもしれない。しかし、私は「少数意見の尊重」の方が大事だと思う。

「少数意見の尊重」は、「少数決」を採るという意味ではない。異なる意見の共通点を見出したり、止揚したりすることで、より大きな合意が得られるように努力を続けることである。

ここに、単純に多数決をするよりも優れた選択をできる可能性があるのだ。これが民主主義の本質だと思う。
日本においても(中略)寺院などでは多数決によって賛否を決める方法は古くから知られていた。ただし、単純過半数で議論を決する事はほとんどなく、目に見える程度の差が生じなければその案が採用される事はなかった。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』【民主主義】


また民主主義は、言論の自由、暴力の否定、自由な投票などの前提に基づいてはじめて成立する。それでもなお、チャーチルの言葉を、記憶にとどめておくことは、過信に陥らないために有効だと思う。

"Many forms of Government have been tried, and will be tried in this world of sin and woe. No one pretends that democracy is perfect or all-wise. Indeed, it has been said that democracy is the worst form of government except all those other forms that have been tried from time to time."
フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』【ウィンストン・チャーチル】

※なお日本語訳は、リンク先のウィキクォートをご参照頂ければ、と思います。
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