2006年04月28日

ファシリテーション(日経情報ストラテジー)/本気の会議(日経ベンチャー)

4月25日の記事でも取り上げた「日経情報ストラテジー」。
2006年6月号(通巻170号)の特集1は「改革を成功させるファシリテーション」。
自分のコンサルタントとしての仕事が、改革の触媒になることとの自覚を持って以来、ファシリテーションには注目している。今回の特集も興味を持って読んだ。

特集記事の内容自体は、日経情報ストラテジーが今取り上げるにしては、目新しさのないものではあったが、企業での活用事例を中心に比較的コンパクトにまとまっている。読者が興味を持ち、勉強するきっかけにはなるかもしれない。

今回の事例企業は、星野リゾートウィルエドゥケイトスクールblog)、ポーラ販売ファミリーマート日産自動車カルビーシマノ

星野リゾートウィルエドゥケイトスクールは、経営者のリーダーシップスタイルがファシリテーター型である点で取り上げられている。
星野リゾートの星野佳路社長は、先般もNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」の第1回でフォーカスされており、ご存知の方も多いと思う。
また、ウィルエドゥケイトスクールの石田淳社長には、私はまだ読んでいないが(購入済み)、「リーダーのためのとっておきのスキル」という著書がある。

ポーラ販売以降の各社は、ミドル層がファシリテーターとして機能するという点で取り上げられている。
ファミリーマートの事例は「ブランド確立推進運動」での活用で、特集2の「インターナルブランディング」とも関連のある内容だった。

特集外の巻頭「会社を変える」でもキリンビール相談役の佐藤安弘氏が「提案できる風土作る 言わせる心構えで対話」という話をされている。
この号は、全般的に記事相互間の関係が深く、面白い出来になっていたと思う。


日経ベンチャーの2006年5月号でも第2特集として「ここまでやる! 本気の会議」という記事があった。会議の生産性への関心の高さが分かる。

この特集で取り上げられている企業は、月曜朝6時から会議を行うレイス、立ったまま会議で有名なキヤノン電子、土曜終日会議の最上インクス、外部からの連絡を一切遮断するビッグ・エスの4社。

事例紹介の後に、専門家たちからの10のヒントが提示されている。中にはつくばビジネスサポートの徳田太郎氏のお顔も。
私が個人的に面白いと思ったのは、日本ファシリテーション協会会長の堀公俊氏が提示した「議題でひきつける」。
プロフェッショナル 仕事の流儀」でスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーが「勉強会 葵ちゃんのデビュー曲は、こうすれば売れまくる(笑)」と書いていたことと繋がったからだ。


これらの工夫で、組織変革や会議の生産性が向上すれば、会社や社会の競争力は増していくだろう。そのお手伝いをしていきたいと思っている。
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